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更新日:令和5(2023)年10月4日
ページ番号:315320
(こんどうごこれい)
県指定有形文化財(工芸品)
昭和35年6月3日
木更津市請西(個人)
五鈷鈴とは、五鈷杵形の柄をつけた金剛鈴で振り鳴らす密教法具で、奈良時代にはすでに用いられていたことが知られている。
この五鈷鈴の大きさは、総高が18cm、口径は7.2cmで、金銅製である。全体的に装飾を省いた形状をもつ五鈷鈴で、鈷の形も比較的鋭い姿を持っている。握りの部分は蓮の花びらの束を二本の紐で締め、上下に蘂帯(蘂は雄蘂と雌蘂のこと)を細かく表し、その下にやはり蓮の花びらの束を二本の紐で締め、花束の下部を鈴身上部に広げる形としている。
表面の鍍金がよく残っていて、この五鈷鈴に品格を与えている。また、装飾の少ない、均整をねらった造形で、技巧に走らず荘厳化に成功している。おそらく中央で制作されたものと思われる。
銘文がなく、年代・作者は明らかではないが、多少形式化が見られることから、鎌倉時代の制作と考えられる。当初の姿をよく残しており、県内に古様の類品はきわめて少ない貴重な作品である。
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