ここから本文です。
ホーム > 教育・文化・スポーツ > 歴史・文化 > 文化・文化財 > 文化財 > 市町村別の国・県指定および国登録文化財 > 君津エリアの市 > 木更津市の国・県指定および国登録文化財 > 金銅孔雀文磬
更新日:令和5(2023)年10月5日
ページ番号:315319
(こんどうくじゃくもんけい)
県指定有形文化財(彫刻)
昭和35年6月3日
木更津市請西(宗教法人長楽寺)
磬は中国古代の打楽器であるが、わが国では仏教法具の一つとして使用されてきた。
上部の幅(肩幅)が16.5cm、裾幅が18.8cm、総高が12.1cmと多少小さめである。
縁は菱形で、内側にも子縁を伴っている。上の縁は六つの弧を、下の縁は五つの弧を縁取っており、全体の鋳造が精緻で、しかも堅牢で雄渾な雰囲気をもつ磬である。
文様は中心の撞座を複弁の花弁をもつ蓮華文とし、九つの連子をもつ蓮実の周囲に蘂帯を表している。撞座の左右には片足を上げた孔雀を左右対称に配置している。表裏ともに同じ図柄の孔雀文となっている。
年号など、この磬の制作の経緯を表す銘文はないが、様式などから南北朝時代のものとみられている。県内に類品が極めて少なく、現在までのところ、県内では最古に属するものである。
孔雀の文様は、古来より瑞鳥(鳳凰などめでたい鳥のこと)として、好んで多くの工芸品の装飾に取り入れられてきた。多くは嘴に花の枝をくわえ、二羽が対の形で文様化し、飛んでいるものや地上で片足を上げて踊る姿がよくみられる。
関連リンク
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください