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更新日:令和5(2023)年12月19日
ページ番号:314741
(ちゅうどうわにぐち)
県指定有形文化財(工芸品)
昭和35年6月3日
勝浦市法花128(龍蔵寺)
鰐口は、社殿や仏殿の正面に吊るし、参詣者がこの前に下げられた綱で打ち鳴らして、神仏に来意を告げるための大きな金属製の鈴である。
この鰐口は、直径23.5cm、厚さ5.5cm、両側の釣環1.5cm、張り1cmの鋳銅の製品で、かなり破損している。
文様はありませんが、2条ずつの帯線を3重に鋳出しており、その一番外側の銘帯には「上総国滝上寺之鰐口願主□□□□永和四年戌午三月日」と刻まれている。しかし、寺伝でいう「願主妙日重忠」という名前は読み取ることはできない。
なお、銘文は後世の作為によって「上総国」の下に「法華村」の3文字を加えてあるほか、紀年銘の永和4年(1378)を正嘉2年(1258)と、100年以上古いものに刻み直しているのが惜しまれるが、県内で銘文がある鰐口としては最古のものであり、大変貴重な資料である。
重忠は日蓮聖人の父であり、正嘉2年はその父が亡くなった年でもある。
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