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更新日:令和2(2020)年6月3日
ページ番号:314967
(むらさきすそごどうまる)
県指定有形文化財(工芸品)
昭和29年3月31日
佐倉市鏑木933(麻賀多神社)
この甲冑は威紐の色が裾にいくほど濃い紫色になっており、甲冑には幕末の甲冑製作者である「増田明珍頼母介宗家」の折紙と、それを納める木箱がついている。木箱の蓋表には、「正愛公御着具紫裾濃御胴丸折紙」と記され、その裏には「御胴丸一領文化十四年出来」の銘がある。
正愛公とは、佐倉藩主堀田相模守正愛のことであり、各部分の作者は異なりますが、いずれも明珍宗家の祖の作で、鎌倉時代末期から室町時代に至る明珍家の家主及びその一族が製作したものである。文化14年(1817)に各部分を集めて修復し、堀田氏の家紋を裾金物その他に配し、威を紫裾濃に統一して一領の甲冑に仕立てあげたもので、各部分に平安時代の大鎧を意識した復古的な形式がみられる。
なお、麻賀多神社は佐倉城の鎮護社として、江戸時代をとおして歴代藩主、家臣国の信仰を集めましたので、多くの奉納品が残されている。
紫裾濃胴丸は、その中でも佐倉藩主の着具という歴史的価値と併せて、完存する胴丸式甲冑として重要な資料である。
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