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更新日:令和5(2023)年12月13日
ページ番号:314683
(もくぞうあみだにょらいりゅうぞう)
県指定有形文化財(彫刻)
平成12年2月25日
旭市蛇園612(還来寺)
旭市還来寺の開創については明らかでなく、飯岡の三川浦(旭市三川)に漂着した仏像を三川の村人が拾い上げて安置したのがはじまりとも伝えられる。
この木造阿弥陀如来立像は、像高176.3cm、髪際までの高さ163.2cmのヒノキ材の寄木造で、金泥塗、漆箔が施されている。
螺髪は旋毛形で、肉髻珠は瑪碯が嵌め込まれ、白毫には水晶が嵌め込まれている。腹前に僧祇支をあらわし、右肩から右腕をおおう覆肩衣をつけ、袈裟は左肩を覆い、右肩に少し懸かる。袈裟は左肩部で大きく折り返し、裳を着けている。
この像は、来迎印を結ぶ「来迎の阿弥陀仏」であるが、左右の手とも拇指に中指をつけているのは、一般の拇指に食指をつける来迎の阿弥陀仏とは異なっていて、これがどのような意図で造られたかは不明である。
造像年代については、僧祇支と覆肩衣をつけ、衲衣を右肩に懸けて左肩で折り返す形式から、13世紀半ばから後半頃の造立と考えられる。
昭和49年(1974)に解体修理され、右手第4指先、右袖前縁の補修がなされたが、保存状態は良好で、表面の仕上げは造像当時のまま遺っており、大変貴重である。
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