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更新日:令和5(2023)年4月6日

ページ番号:314724

木造阿弥陀如来坐像

(もくぞうあみだにょらいざぞう)

木造阿弥陀如来坐像

種別

県指定有形文化財(彫刻)

指定日

平成7年3月14日

所在地(所有者)

いすみ市岬町岩熊1054(法華寺)

概要

像高約144cm。ヒノキ材の寄木造で、表面は、黒い漆地の上ににかわでといた金粉を塗った金泥仕上げ。衣部に切金をおく。頭部は左右前後に四材をつなぎ合わせ、内刳を施しす。髻は別材でつなぎ合わせ、三道の下で挿し首とする。体部は体幹の左右と肩から外側の左右部分がそれぞれ前中後の三列の部材からなり、胸は別に左右2材で、合計14の材がつなぎ合わされ、内刳りを施す。両脚部は前後2材で内刳を施す。両前膝部はその上にのせてつなぎ合わせる。両手首先は一材製でつなぎ合わせる。高髻で、髻正面に花形の飾りをつける。髪は毛筋彫りで、5方向に化仏坐像各1体を表す宝冠を戴く。頭の両脇の鬢髪は耳をわたり、白毫相を表す。衲衣は左肩を覆い、下衣である僧祇支を着けて大きく折り返す。衣の裾は正面を短く、その両脇と左右側面に長く垂下する。法衣を台座から長く垂下させる形は、中国宋元仏画からの影響とされ、彫刻では13世紀以降の関東地方に集中する。衣部に残る切金の趣などからして南北朝時代、14世紀前半の作品と考えられる。

お問い合わせ

所属課室:教育振興部文化財課指定文化財班

電話番号:043-223-4082

ファックス番号:043-221-8126

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