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更新日:令和6(2024)年10月17日
ページ番号:314787
(もくぞうしゃかにょらい・かは・あなんぞう)
釈迦如来像
県指定有形文化財(彫刻)
平成7年3月14日
長生郡長柄町長柄山414(眼蔵寺)
釈迦如来像は、ヒノキ材の寄木造りで、像高94.58cm。頭部から体の中心部分は正中及び耳半ばで左右前後に4材をつなぎ合わせ、内刳(うちぐり)を施している。体側部は各前後2材をつなぎ合わせ、内刳を施す。両脚部は前後2材でつなぎ合わせている。表面は泥地黒漆塗りで、顔のみ漆箔を施している。容貌は螺髪旋毛型(らほつせんもうがた)で、肉髻珠(にっけいじゅ)・白毫相(びゃくごうそう)を表す。衲衣(のうえ)は左肩をおおい、右肩に少しかかる。大衣である僧祇支(そうぎし)をつけている。左手は膝上で掌を上に向け、右腕は曲げた掌を前にして立て指を伸ばしている。
迦葉像は、ヒノキ材の寄木造りである。肉身部は朱塗りで、衣部は弁柄漆(べんがらうるし)塗りとなっている。老いた容貌で、上体をやや前に傾け、両手を胸前に組み、左足を少し前に出して立つ。
阿難像は、ヒノキ材の寄木造りである。若い容貌で、肉身部は彩色が剥落し白い地肌が見え、法衣(ほうえ)部分は黒漆塗り、袈裟部は弁柄漆塗りである。
釈迦如来像は、鼻梁が太く強い表情を持つ相貌で、量感豊かな体躯、写実的な衣文(えもん)に運慶派の系統を引く作風を示し、鎌倉時代中期の作品と考えられる。迦葉像、阿難像は作風から鎌倉時代後期の作品と考えられる。
迦葉像
阿難像
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