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更新日:令和5(2023)年10月4日
ページ番号:315060
(どうぞうじゅういちめんかんのんりゅうぞう)
県指定有形文化財(彫刻)
平成6年2月22日
印西市木下157(三宝院)
この像は、三宝院に付属する上町観音堂の本尊である。三宝院は、現在国道356号を越えた印西市竹袋にあるが、以前はこの場所にあったと伝えられている。
像は、鋳銅製で、頭と体を一度に鋳造しており、前後に合わせる鋳型を使ったものと考えられる。内部は、頭頂まで空洞で、銅の厚さは3~4mm。像の高さは50.6cmで、表面は鍍金を施したようで、肩や背面の条帛が垂れ下がったところに鍍金が残っているが、現状は全体に漆塗りで彩色したと思われる。十一面観音像だが、現在、頭上面は残っていない。もとは髻の頂部のほかに、正面に慈悲の相、両側ににらみつけるような瞋目相と牙をむいた狗牙上出相の各3面を上下2段に、背面に大笑面を付けていたものと思われる。
左手に木製の水瓶を持っているが、これは後に補ったものである。腰布の背面に銘文があり、鎌倉時代の永仁5年(1297)に制作されたことがわかる。作者は不明だが、この時期の鋳銅像としては比較的大きなもので、鎌倉時代後期の金銅仏の基準作として重要なものである。
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