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更新日:令和2(2020)年10月21日
ページ番号:315430
(もくぞうだいこくてんりゅうぞう)
県指定有形文化財(彫刻)
平成4年2月28日
南房総市久保587(真野寺)
像高約141.2cm。頭巾を被り、頬を豊かに膨らませ、衿の上まで垂れる大きな耳朶をもち、狩衣を着て、指貫をつけ、沓をはき、肩に大袋を背負い、その口を左手で握り、右手は腰脇で木槌を握っている。両脚は大きく開き、それぞれ俵を踏んで立つ。1本のクス材から造られた一木造で、頭体幹部は両腕、両袖を含めて1材から彫り出し、大きく背刳りをし、背板上下2材を当てている。上部材は背負った袋を彫り出し、下部材は狩衣の裾としている。両足の沓は別材であるが、俵はそれぞれ1材で造られている。堂々とした体躯や簡潔で太い袴の表現など鎌倉時代に遡ることのできる作品と考えられ、関東に残る大黒天の古像としては大変注目される。
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