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更新日:令和2(2020)年10月21日
ページ番号:315421
(もくぞうにじゅうはちぶしゅうりゅうぞう ふうじん・らいじんぞう)
県指定有形文化財(彫刻)
平成4年2月28日
南房総市久保587(真野寺)
真野寺の本尊である千手観音像の眷属として造られた二十八部衆と風神・雷神の像。各像はヒノキ材の一木造で頭体幹部を前後に割り矧ぎ、内刳りを原則としているが、体勢に応じた造りの像もある。像高約44.8~70.1cm。像の形はよろいを着けた天部形・力士形・明王形などで、顔も若貌、老貌、壮貌、忿怒形と多彩。手や持ち物を失っているものが多く、尊像の確認ができにくいものもあるが、毘沙門天、婆藪仙人、魔和羅女、散脂大将、梵天、帝釈天、風神、密迹金剛力士などの推定ができる。一部の像の像内墨書銘によって、観音を信仰する人々を守る善神である二十八部衆と風神・雷神を当地の久保郷の住人たちの発願によって、建武2年(1335)に仏師上総法橋が造像したものであることが明らかである。作品としても、鎌倉時代の写実的な作風をよく示している。この時期まで遡る二十部八部衆の作例としては珍しいもの。
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