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更新日:令和2(2020)年4月16日
ページ番号:314696
(もくぞうしゃかにょらいぞう・りょうわきじざぞう)
木造釈迦如来像
県指定有形文化財(彫刻)
平成3年2月15日
夷隅郡大多喜町田丁232(円照寺)
像高約87.8cm。中尊の釈迦如来像はヒノキ材の寄木造で、表面は漆箔仕上げ。頭部は耳後に材で寄せ、内刳をして、面部は別材をつなぎ合わせる。左右の肩以下はそれぞれ、体幹部側の前後2材とその外側に1材、臂前から大腿部にも1材をつなぎ合わせてる。左右前膊部前半とこれにかかる衣は1材で両脚部に乗せてつなぎ合わせる。螺髪は旋毛型をしている。僧祇支と上半身を覆う偏衫を着け、納衣は左肩をおおって右肩に少しかかる。与願・施無為の印を結び、左足を外にして結跏趺坐する。
脇侍は、ヒノキ材の寄木造で、表面は漆箔仕上げ。頭体の幹部を前後2材から彫出し、内刳の上割首とする。髻及び面部は各別材をつなぎ合わせる。両肩以下の側面部も各1材をつなぎ合わせる。両脚部は横1材製。像容は高い髻、毛筋を彫り、天冠台を彫り出し、白毫相を表す。偏衫を着け、納衣は左肩を覆って右肩に少しかかる。像高は左脇侍60.1cm、右脇侍47.8cm。
作風から構造に至るまで、14世紀中頃の院派仏師の作品によく似ている作品。円照寺は、暦応元年(1338)に復庵宗己(大光禅師、1280~1358)の開基で、『大光禅師語録』によれば観応元年(1350)に釈迦三尊が安置されたことが知られている。
両脇侍坐像
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