ここから本文です。

更新日:令和5(2023)年10月4日

ページ番号:315078

木造金剛力士立像

(もくぞうこんごうりきしりゅうぞう)

木造金剛力士立像

種別

県指定有形文化財(彫刻)

指定日

平成3年2月15日

所在地(所有者)

印西市滝1009(瀧水寺)

概要

 両像とも一般的な形の金剛力士像である。阿形像は口を開き、マツ材の一木造で、像高は230cm。表面の仕上げは、肉身部は漆地に赤色顔料、裳は漆地とする。

 これに対し吽形像は、マツ材の寄木造で、像高は235cm。頭部を1材で彫り出し、体幹部は前後に4材をつなぎ合わせている。表面の仕上げは阿形像に準じる。

 左手で金剛杵を振り上げ、右手を下げて五指をひろげる阿形像の形は、平安時代以降の金剛力士に最も多く用いられたものである。阿形像の動きを抑えた態勢はまとまりがよく、忿怒の表情や筋肉表現、腰裳の翻りには極端な誇張がなく、全体として質実な力強さをもつ。これらの作風から見て、鎌倉時代末期にさかのぼる制作と思われ、県内で現在知られる金剛力士像としては、市原市橘禅寺、松戸市万満寺に次いで古い作品と考えられる。

お問い合わせ

所属課室:教育振興部文化財課指定文化財班

電話番号:043-223-4082

ファックス番号:043-221-8126

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?