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更新日:令和5(2023)年10月2日
ページ番号:315466
(もくぞうあみだにょらいざぞう)
県指定有形文化財(彫刻)
昭和59年2月24日
館山市那古1125(那古寺)
像高約140cm。1本のヒノキ材をつなぎ合わせ、内刳りを設けている。体は漆箔で、衲衣には黒漆を塗り、銅板製の白毫をはめ込んでいる。現在は木製の眼をはめ込んでいるが、元は玉眼と思われる。穏やかで円満な顔立ちで、上半身は背が高く、左右の足の甲をそれぞれ反対の足の腿の上に乗せ、堅く足を組んで座る結跏趺坐の姿勢である。頬や両膝あたりの肉付きは、穏やかなうちにも自然の起伏が表わされ、安定した趣がある。鎌倉時代初頭の、やや保守的な傾向を示す彫刻として、貴重なものである。像の胎内には元亨4年(1324)に、高橋景綱と平重行が檀那となって修理したことを示す墨書銘があるほか、像底には元禄地震後の那古寺再建期にあたる明和4年(1767)の修理銘もあり、歴史資料としても注目される。
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