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更新日:令和5(2023)年8月21日
ページ番号:315197
(もくぞうしてんのうりゅうぞう もくぞうあなん・かしょうりゅうぞう)
県指定有形文化財(彫刻)
昭和54年3月2日
山武市松ケ谷イ-2058-1(勝覚寺)
「木造四天王立像」の像高は、持国天は213cm、増長天は203cm、広目天は204cm、多聞天は207cmと、いずれも2mをこす巨像である。マツ材の寄木造で、彩色が施され、玉眼を入れている。等身を超える巨像の身体を、その動静に合わせて各部のバランスを整え、しかも写実的な迫力をもたせており、仏師の高度な力量が表れている。制作年代は、鎌倉時代中期、遅くとも寺の縁起にいう嘉暦2年(1327)頃の作品と推定される。関東では等身以上の四天王の作例は少なく大変貴重な作品である。
「木造阿難・迦葉立像」の2像は、それぞれ像高は64.5cm、65cmで、ヒノキ材の寄木造の像である。阿難・迦葉とは、釈迦の高弟で十大弟子の中の2像だが、釈迦の脇侍として造像されている。阿難像は、顔の表情から着衣に至るまで若々しい様を、迦葉像は、老齢の顔つきからよれよれの衣に至るまで、老若の二組を写実的かつ対照的に、独特の工夫を凝らして表現している。若い阿難、老いた迦葉のみを対照的に配している作例は大変珍しいものである。鎌倉時代中期から後期の作品と考えられる。
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