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更新日:令和6(2024)年5月20日
ページ番号:315267
(もくぞうでんしんらんしょうにんざぞう)
県指定有形文化財(彫刻)
昭和52年3月8日
野田市中戸379(常敬寺)
合掌して坐る老僧の像。寺では宗祖親鸞聖人の等身の御影像として伝えられている。眉をしかめ、やや面長で鼻が高く、口を真一文字に結び、顎のがっちりした相貌と、やや肩を怒らせ肘を張って合掌する姿に、像主の強靱な性格が表現されている。
ヒノキ材の寄木造で、像の高さは70cmです。頭部および体幹部は前後左右の4材をつなぎ合わせ、両体側、脚材、両肘、両手がつなぎ合わされている。現在は黒漆塗りとなっているが、当初は彩色が施されていたものと思われる。
写実性の強い相貌や、形式化の目立たない衣の処理などから見て、鎌倉時代後期の作品と考えられる。生前の像主の長寿を願って造像される寿像か、死後間もなく、像主の印象が強く残るころにつくられた追善像と思われる。
親鸞像については、京都・西本願寺所蔵「鏡御影」あるいは「安城御影」などの代表作例から、その相貌の特徴として、眉をはね上げ、襟首に帽子を巻き、腹前で両手先で一重の数珠を執るというイメージがありますが、本像はこれと異なるため伝親鸞聖人坐像となっている。
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