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更新日:令和5(2023)年10月4日
ページ番号:314847
(もくぞうしょうかんのんりゅうぞう)
県指定有形文化財(彫刻)
昭和37年5月1日
市原市風戸81(日光寺)
像高は332cmで、木造では県内最大の仏像である。仏像彫刻では珍しいサクラ材を使用した一木造で、薄くとのこが塗られている。彫眼で、体部の背板は失われているが、頭部から地付まで内刳が施されている。両腕は肩で矧はぎ付け、左ひじから先を更に矧ぎ付けている。
顔については、目尻の上がった、厳かな顔立ちをしており、平安時代初期から中期の定朝様式以前の作風がみられる。胸から腹部、腰にかけての、体幹部の表現は抑揚を強調している。また、胸飾りは連珠文と列弁文の紐の正面に花紋と瓔珞が付き、臂釧は脇に胸飾り同様の花文がつき、リボン状の紐の尾が臂に巻き付く華麗なもので、裳の一段折り返した衣の襞の処理は装飾的である。
こうした特徴から、平安時代初期彫刻の名残をのこす、平安時代中期の作品であることがわかる。房総の地方色をよく表している仏像である。
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