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更新日:令和5(2023)年10月4日

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木造聖観音立像

(もくぞうしょうかんのんりゅうぞう)

木造聖観音立像

種別

県指定有形文化財(彫刻)

指定日

昭和37年5月1日

所在地(所有者)

市原市風戸81(日光寺)

概要

 像高は332cmで、木造では県内最大の仏像である。仏像彫刻では珍しいサクラ材を使用した一木造で、薄くとのこが塗られている。彫眼で、体部の背板は失われているが、頭部から地付まで内刳が施されている。両腕は肩で矧はぎ付け、左ひじから先を更に矧ぎ付けている。

 顔については、目尻の上がった、厳かな顔立ちをしており、平安時代初期から中期の定朝様式以前の作風がみられる。胸から腹部、腰にかけての、体幹部の表現は抑揚を強調している。また、胸飾りは連珠文と列弁文の紐の正面に花紋と瓔珞が付き、臂釧は脇に胸飾り同様の花文がつき、リボン状の紐の尾が臂に巻き付く華麗なもので、裳の一段折り返した衣の襞の処理は装飾的である。

 こうした特徴から、平安時代初期彫刻の名残をのこす、平安時代中期の作品であることがわかる。房総の地方色をよく表している仏像である。

お問い合わせ

所属課室:教育振興部文化財課指定文化財班

電話番号:043-223-4082

ファックス番号:043-221-8126

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