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更新日:令和5(2023)年7月6日
ページ番号:314718
(もくぞうじゅういちめんかんのんりゅうぞう)
(いすみ市教育委員会提供)
県指定有形文化財(彫刻)
昭和35年6月3日
いすみ市岬町鴨根1270(清水寺)
像高約101cm。ヒノキ材の寄木造で、頭と体は別材で造る。頭部は1材から彫り出し、耳の前で前後に割り内刳を施しつなぎ合わせる。体部は内刳を施した2材を側面中央でつなぎ合わせる。両腕は肩から別材で、左右の腕は前後の2本を肘まで共木とし、肘と手首でつなぎ合わせる。また両足先も別材。像容は高い髻の頂に仏面を置き、髪を筋彫りし、髻に四面、地髪部に六面の化仏を挿す。宝冠台は二条紐で表す。鬢髪が一条耳に垂れ、耳朶は穴が開く。条帛を掛け、両肩に天衣を掛け、裳は腰で折り返し、腰布を着ける。後ろの右手は肘を曲げ肩の脇で錫杖を持つ。左の前手は肘を曲げて胸前で蓮を持っていたもの思われ、後手は水瓶を肩脇で握る。表情は微笑を含む写実的な表現で、体躯及び衣の彫りは深く、特に腰も裳のひだ襞は過飾的で宋朝風の大胆な造形感覚が表されており、慶派の中でも肥後定慶の作風に近いものを持っており、鎌倉時代中期の作品と考えられる。
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