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更新日:令和2(2020)年7月1日

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銅造薬師如来立像

(どうぞうやくしにょらいりゅうぞう)

銅造薬師如来立像

種別

県指定有形文化財(彫刻)

指定日

昭和33年4月23日

所在地(所有者)

香取市織幡612-2(織幡地区)

概要

 天竺山花見寺は、もともと真言宗の寺院であったが、現在は廃寺となり、薬師堂が一部残されるだけである。しかし、この薬師堂には、銅造薬師如来立像をはじめ、5体の仏像が安置されている。

 本像は、像高48.5cmで、螺髪は渦巻状となり、白毫には大きめの水晶をはめる。左手は静かに下ろし、掌を上にして薬壺をのせますが、薬壺をのせる手の形は後世に変更したものとみられている。横芝光町隆台寺の銅造阿弥陀如来立像と大きさ、形態、衣文などがよく似ている。白毫と薬壺をもった点が異なるが、あるいは同じ鋳型を用いて造像され、阿弥陀如来から薬師如来に改められた可能性もある。

 本像は一度に鋳上げた一鋳の鋳造で、鋳造の技術の面からも作風の上からも、正統な仏師によって造像されたものと考えられる。また、髪際がやや下がる点や、比較的低い肉髻などから鎌倉時代後半に入ってきた宋風彫刻の影響が感じられる。

 なお、織幡地区には、現在銚子市常世田町の常灯寺にある木造薬師如来坐像の本貫地であるという伝承がある。

お問い合わせ

所属課室:教育振興部文化財課指定文化財班

電話番号:043-223-4082

ファックス番号:043-221-8126

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