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更新日:令和2(2020)年7月1日
ページ番号:315174
(もくぞうあみだにょらいざぞう)
県指定有形文化財(彫刻)
昭和33年4月23日
香取市一之分目1008(善雄寺)
この像は、小見川領主だった粟飯原左衛門尉平孝宗の家老、成毛對馬守が大檀那となり開基したという善雄寺の本尊である。
像高は176cmで、いわゆる丈六仏である。ヒノキ材の寄木造で、漆で金箔を貼った漆箔仕上げとする。手は弥陀定印を結び、目は彫眼で、白毫と肉髻に水晶をはめこんでいる。
本格的な定朝様式の作品で、巨像にもかかわらず全体と細部のバランスがよくとれており、しかも、衲衣のひだの処理などは、正統の技法をもった中央の仏師の手になる作品と考えられる。胎内には墨書が多く残されているが、宝永6年(1709)に京都麩屋町大佛師高橋兵部による修理銘がある。
像の表面を漆箔が覆い、構造調査が十分に行われていないため、構造の詳細は不明であるが、頭部を前後につなぎ合わせて内刳を施し、三道の下で体幹部に差している。等身大の本格的な阿弥陀如来坐像として貴重な像である。
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