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更新日:令和2(2020)年8月20日
ページ番号:315068
(もくぞうえんめいじぞうぼさつざぞう)
県指定有形文化財(彫刻)
昭和30年12月15日
印西市和泉971(泉倉寺)
泉倉寺は、印西市和泉にある龍腹寺二十五坊の一つで先蔵寺と称したと伝えられている。この木造延命地蔵菩薩坐像は、弘化4年(1847)に井伊家より寄進を受けたといわれている。
像の高さは、139cmで、カヤ材をつなぎ合わせた寄木造の像です。目は彫眼で、体の表面は漆で金箔を貼った漆箔仕上げをしている。この像のように宝珠と錫杖を持ち、左足を下に垂らして坐る地蔵を延命地蔵と呼び、平安時代末期から鎌倉時代にかけてのものに多くみられる。浄土教とともに末法思想が盛んになるにつれ、広く信仰された。菩薩でありながら一般僧侶の姿をして六道の世界を尋ねて、衆生の苦を救済し寿命を増すといわれている。
この像の制作年代は平安時代の末から鎌倉時代初めと考えられており、姿が整い、仕上げも胎内まで金箔を貼った丁寧さで、県内地蔵の代表作の一つである。柔和な円頂の顔、おだやかな肉づけ、うすい衣は流麗で、全体が慈悲深い地蔵の特色をよく現しているといえる。
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