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更新日:令和5(2023)年10月2日
ページ番号:315316
(どうぞうあみだにょらいりゅうぞう)
県指定有形文化財(彫刻)
昭和29年3月31日
木更津市下宮田465(木野根沢地区)・木更津市郷土博物館金のすず保管
鋳銅製の阿弥如来立像で、像高45.8cm。両肩から先は別鋳でつなぎ合わされている。螺髪は旋毛型で大粒に表され、耳朶は紐状に伸びている。肉髻珠、白毫相には水晶がはめられている。右肩から右腕をおおう偏衫を着け、衲衣は左肩をおおい、右肩に少しかかって腹の前におよび再び左肩にかかり、大きく折れ返って垂れる着衣法をとる。右手は肘を曲げて胸脇で掌を正面に向け、第1、2指を接している。左手は下げて、腰脇で下に向けて第1、2指を接する来迎印を結ぶ。
微笑みをたたえ、童顔ともいえる顔の印象的な小像で、指先の微妙な動きや衣の襞の巧みな処理など細部まで、入念に仕上げられており、鋳造技術の面からも作風の上からも、正統な仏師によって造像されたものと考えられる。
左腕をはずすと体側に銘文があり、鎌倉時代末期の正和5年(1316)に、左衛門尉平清胤の極楽往生を発願しての造像とわかる。地元では、「手諦坊(ててぼ)様」と呼ばれ、雨乞いの本尊様として信仰されてきたといわれるが、名前の由来は、手諦坊という手負いの武士が、この像を村にもたらしたと伝えられている。
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