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更新日:令和5(2023)年10月5日

ページ番号:314925

柴田是真画連句額

(しばたぜしんがれんくがく)

柴田是真画連句額

種別

県指定有形文化財(絵画)

指定日

平成18年3月14日

所在地(所有者)

市川市菅野1-15-2(白幡天神社)

概要

 柴田是真(1807~1891)は、江戸時代から明治時代にかけて活躍した画家であり、漆芸家である。明治時代には、内国勧業博覧会に作品を出品した他、帝室技芸員にも任じられている。

 この連句額は、明治13年(1880)に、市川市菅野白幡天神社の社殿が造営された際に奉納されたもので、欅板製の長方形のである。柴田是真は、額の全体デザインと絵を担当している。

 欅の木目は流水にも見立てられ、額の表面に金箔を散らし料紙風(りょうしふう)に仕立てており、白梅の花が咲く枝と竹竿を付けた手桶を描いている。そして、梅の枝と手桶に囲まれた中に、59名の人々が次々に俳句を繋いだ連句が墨書されている。冒頭の発句は、旧津藩主・藤堂高猷(とうどうたかゆき)による「大松は松とはおもハぬ子ねの日かな」という正月に因んだ句で、続いて四季折々の情景が俳句で綴られている。また、連句を行った連衆の中には、職業俳人である其角堂永機(きかくどうえいき)が含まれており、明治時代前半の俳諧資料として重要な価値を持つ。

 全体に、柴田是真ならではの洒脱なデザイン感覚が見られると同時に、製作背景がある程度判明する是真の基準的な作例としても貴重である。

お問い合わせ

所属課室:教育振興部文化財課指定文化財班

電話番号:043-223-4082

ファックス番号:043-221-8126

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