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更新日:令和5(2023)年12月19日
ページ番号:315418
(しほんちゃくしょくてんじんえんぎえまき)
県指定有形文化財(絵画)
昭和37年5月1日
南房総市平久里中202(天神社)
天神絵巻については、「北野天神縁起」をはじめとして、鎌倉時代以降いくつもの縁起絵巻が作られてきた。この縁起絵巻もその一つで、寸法は各巻とも縦は33.5cm、横は上巻が14m、中巻が22.3m、下巻が19.11mとなっている。紙は上・中巻は斐紙(雁皮などを主原料として漉いた古代の上質和紙)、下巻は地元産の平久里紙(この地方で大正期頃までつくられたコウゾ・ミツマタを原料とする手漉和紙)である。上・中巻では、菅原道真の一代を絵と詞で書いている。絵は土佐派の絵師によるもので、水墨画も入っている。一般の天神絵巻とは異なり、簡略化されている。制作年代は南北朝時代か室町時代初期と考えられる。下巻は、文安3年(1446)に甲斐から来た僧・石源が平久里の地に住みつき、近くの歩石という絵師に描かせたことが記されている。前の二巻に比べて内容が粗雑であることから、後補であることが明らかである。
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