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更新日:令和5(2023)年10月2日
ページ番号:315241
(とうかいじほんどう・ろうもん・しょうろう)
本堂
県指定有形文化財(建造物)
平成18年3月14日
柏市布施1738(東海寺)
東海寺は、利根川に面した柏市布施にある寺院で、大同2年(807)に創建されたと伝えられ、「布施弁天」の名で知られる。
本堂は、享保2年(1717)の建立で、桁行(間口)5間(38.5尺・約11.6m)、梁間(奥行き)6間(42尺・約12.6m)の規模である。屋根は、入母屋造で、正面の屋根に突き出すように据破風を設け、正面の軒には3間分の唐破風付きの向拝が作られる。屋根は本来、茅葺きであったものが、現在は茅葺形の銅板葺に変えられている。内部は、内陣と外陣に区画され、中世以来の密教仏堂の形式を受け継ぎ、多くの部分に彫刻や彩色を加えるなど華やかで近世的な作り方が見られる点が特徴である。
楼門は、文化7年(1810)の建立で、間口3間(一階部分20尺・約6m)、奥行き2間(一階部分12.8尺・約3.9m)の2階建、屋根は入母屋造の桟瓦葺である。一階部分は、漆喰で白く塗り固められていたと思われ、竜宮城の門のような形をしているが、この部分は現在、コンクリートに変えられている。
鐘楼は、文化15年(1818)の建立である。八角形(一辺11.4尺・3.4m)の石積基壇の上に、十二角形に柱を建て、周囲に円形の縁を巡らすなど非常に独創的な形である。屋根は銅板葺の入母屋造で、軒下には十二支などの彫刻が配置される。装飾に多くの彫刻が使われている点とあわせて、近世の寺社建築の多様なあり方を示すものである。
東海寺楼門
東海寺鐘楼
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