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更新日:令和5(2023)年8月8日
ページ番号:314962
(えんめいじかんのんどう)
県指定有形文化財(建造物)
平成14年3月29日
白井市平塚939(延命寺)
延命寺は、寛弘2年(1005)開基と伝えられる延命地蔵を本尊とする真言宗豊山派寺院であり、大黒天を祀る「白井七福神」の寺院としても信仰を集めている。
延命寺境内にある観音堂は、方3間の規模の三間堂です。屋根は入母屋造で銅板葺、基礎には礎石が用いられている。円柱に頭貫・台輪を組み、組み物は禅宗様三手先で、中備に蟇股を置き、軒は二軒繁垂木である。内部は、格天井で中央うしろよりに来迎柱を設けている。
建築時期は「観音堂申事丁未正月ヨリ始メ戊申ノ六月十六日建立成就ス。大工加賀国賀州金沢藤原朝臣小田四郎左ヱ門、同国脇大工清水佐治兵衛」と記された棟札の写しや建築手法からみて、寛文7年(1667)に石川県金沢の大工が携わって造立が始まり、同8年(1668)に完成したと考えられる。
この堂は、総体に建ちが高く木材が細く、いかにも近世建築らしい造りであるが、県内の他の和様と禅宗様とからなる三間堂とは様式・意匠が異なり、禅宗様の要素が濃いのも、棟札の写しにあるように金沢の大工が建てたことによるものからと思われる。
屋根はもともと茅葺であったが、鉄板葺を経て、昭和58年(1983)の修理により現在の姿である銅板葺になった。
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