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更新日:令和5(2023)年4月6日
ページ番号:314730
(いづなじほんどう)
県指定有形文化財(建造物)
平成7年3月14日
いすみ市岬町和泉2933(飯縄寺)
飯縄寺は、慈覚大師の教えを受け継いだ高傳の開基で、はじめは満蔵寺と称したが、第9世豪什の代に無動院飯縄寺と改められた。元禄16年(1703)の大津波による被害を機に現在の地に移転したとされ、寛政9年(1797)に現在の本堂が再建された。本堂は、桁行3間、梁間4間の本屋の正面に1間の向拝を設け、四方に擬宝珠勾欄付きの切目縁を廻らし、正面中央に登勾欄付きの木階が付く。内部は前2間通りを外陣とし、後方内陣境に格子戸を入れて結界し、来迎柱を後退させて立て、一間社流造正面の軒は唐破風及び千鳥破風付きの宮殿を安置する。本堂内には、「武志伊八郎信由」の銘文のある「牛若丸と大天狗の図」が高さ1m、長さ4mの欅の一枚板に彫られている。また、本堂造営に関わる経緯や工事の内容がわかる資料が伝わっている。特に寛政9年(1797)の普請帳である「飯縄権現普請其外修履書上控」は、大工をはじめとして彫刻を担当する工匠の手間や作業分担などが記され、当時の施工の様子を知る資料として貴重である。
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