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更新日:令和5(2023)年11月9日
ページ番号:315019
(きゅうひらのけじゅうたく)
県指定有形文化財(建造物)
昭和47年1月28日
成田市大竹1451(千葉県)
平野家は、富津市亀沢で農業を営み、江戸時代には代々名主役を務めた旧家で、この住宅は、千葉県に寄贈されたあと、千葉県立房総のむら(旧風土記の丘)敷地内に移築公開されている。
間口10間、奥行5間、茅葺寄棟造で、土間は根太天井とし中二階を設ける。広々とした板敷の「ちやのま」には、小屋梁を受ける独立柱が立ち、「ちやのま」の北に「仏間」「なんど」を設けている。上手に「式台」「げんかん」「八畳」「おく」の接客用の部屋を配して、各間とも棹縁天井で、長押しを廻している。また、「ざしき」「おく」の境には欄間を入れ、「おく」には床・棚、書院を付けている。
来客のもてなしに重点がおかれ、式台つき玄関や二間つづきの客座敷の豪華さや、建物の四方の軒が桁を前方に持ち出した「せがいづくり」で軒の張り出しが大きく、そそり立つような屋根の量感が強調された構造であることなどが特徴的で、類例が少ない。
建築年代は、解体修理の際に、柱に寛延4年(1751)2月という墨書が発見されたことから、江戸時代中期のものということが判明している。建坪は約58坪、191.47平方メートルで、当時の農家建築としては大規模であり、当時の名主の生活をしのぶことができる。
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