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更新日:令和3(2021)年9月3日
ページ番号:315018
(りゅうしょういんほんどう)
県指定有形文化財(建造物)
昭和40年4月27日
成田市滑川1196(龍正院)
龍正院は、平安時代初期の承和5年(838)の草創といわれている。本尊は、高さ約3.6cmの十一面観音で、後に造られた大観音像の胎内に納められる。滑河観音と呼ばれ、延命・安産・子育ての守り本尊として多くの人々に信仰されており、坂東三十三観音霊場の第28番札所の天台宗の寺院である。
本堂は、方五間一重入母屋造の雄大な仏堂で、屋根は銅板瓦棒葺である。四周の切目縁には和様高欄を付し、柱は円柱である。前面2間通りを外陣とするが、正面3間の入口には当初から建具のない特殊な構造となっており、これは4本の大虹梁(こうりょう)をかけた空間として、一般庶民がいつでも観音の慈悲にすがれることを願ったものといわれる。
天井は、前1間通りが化粧屋根裏、内1間通りは鏡天井であり、後部3間通りは内陣で、天井は格天井となっている。
各部の様式は、禅宗様を主体とする折衷様式で、建立年代は昭和41年(1966)から44年(1969)にかけて行われた修理の際に発見された墨書により、元禄11年(1698)であることが判明した。
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