ここから本文です。

更新日:令和2(2020)年6月3日

ページ番号:315443

那古寺多宝塔

(なごじたほうとう)

那古寺多宝塔

種別

県指定有形文化財(建造物)

指定日

昭和40年4月27日

所在地(所有者)

館山市那古1125(那古寺)

概要

古寺本堂と山門との間にあり、方三間で屋根は銅板葺である。床下を八角柱とし、床上は方柱で面取されている。切目縁には和様高欄を付け、下層台輪上に二手先斗を備え、先端に象鼻を付す。上層軒は三手先斗きょうで、尾垂木は江戸時代中期以降によく見られる龍鼻が付す。本蟇股を動植物の彫刻で飾るなど、江戸時代の特色を示している。亀腹をクスの素木造とする例は少なく、内部の四天柱のうち前方2本を欠いていいることも、この建物の特徴である。四方の入口は両開き板戸とし、内部の中央須弥檀には木造宝塔を置き大日如来を安置している。創建は心柱墨書銘により、宝暦11年(1761)であることが確認されている。那古の伊勢屋甚右衛門を願主に、府中の上野庄右衛門、那古の加藤清兵衛など、地元大工によって建てられたことも心柱の墨書銘から明らかで、歴史資料としても注目される。

お問い合わせ

所属課室:教育振興部文化財課指定文化財班

電話番号:043-223-4082

ファックス番号:043-221-8126

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?