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更新日:令和6(2024)年9月19日
ページ番号:314982
(いのながわりいせき)
国指定史跡
平成17年3月2日
佐倉市ユーカリが丘5-18-1(佐倉市ほか)
昭和44年(1969)、井野小学校の建設の際に発見された遺跡で、昭和48年(1973)には本格的な発掘調査が行われ、縄文時代のマウンド状の盛土の存在が確認された。さらにその後の調査で、盛土数基や谷部を大規模に埋め立てた痕跡が検出されたため、平成14年度からさらに詳細な調査を行った結果、井野長割遺跡は少なくとも5基のマウンド状の盛土が、全体として南北約160m、東西約120mの範囲で楕円形を呈する縄文時代後・晩期(今から約4,000年~3,000年前)に造られた「環状盛土遺構」を伴った遺跡であることが判明した。また、盛土の内側にも独立したマウンド状の盛土が2基存在していることもわかった。
「環状盛土遺構」はほかの遺跡でも発見されているが、盛土が古墳のように1つずつ独立して連なっているところに井野長割遺跡の特徴がある。盛土に囲まれた中央部分は地山を削って窪地としている。当時の人々が、削った土をマウンド状に盛り上げたり、谷部を埋め立てたりするために利用したと考えられている。盛土中からは竪穴住居跡が検出され、土器や石器のほかに、土偶、土版、石棒など、祭祀に関係すると思われる遺物が多数出土している。
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