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更新日:令和5(2023)年12月19日
ページ番号:314782
(ながらよこあなぐん)
国指定史跡
平成7年3月20日
長生郡長柄町徳増字源六839ほか(長柄町)
一宮川上流の北側に広がる丘陵の斜面に築かれた横穴群で、2支群9小支群で構成される36基が国指定史跡として指定を受けている。それぞれの小支群は小さな谷津に面する南斜面もしくは東斜面に掘り込まれた横穴が数基単位で集中して並んでいる。横穴群の築造時期はその多くが7世紀代で、古墳時代の終末段階に相当する。この横穴群は、かつて「長柄町横穴群徳増(とくます)支群」と呼ばれていたが、周辺にはほかにも数多くの横穴群が築かれており、横穴の一大集中地域になっている。
長柄横穴群の横穴の多くは、この地域に特有の「高壇式(こうだんしき)」と呼ばれる形態のもので、玄室部(墓室)床面は羨道部(入り口)よりも高い位置に築かれており、平均1.5m程度の段差を持っているのが特徴である。玄室は天井部の断面がカマボコ形を示す「アーチ形」と呼ばれるものと、天井部と壁面が家の屋根と壁を模した「家型」と呼ばれるものに大きく分かれる。この他に「ドーム形」と呼ばれるものも少数存在する。玄室の床面には「棺座」と呼ばれる棺を納めるための掘り込みが設けられているものもある。
なお、第13号墓に代表されるように鳥、家や五重塔と推定される絵などが壁面に彫り込まれたもの(線刻壁画)も確認されている。
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