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更新日:令和6(2024)年2月8日
ページ番号:315120
(よしぶみかいづか)
国指定史跡
昭和5年2月28日
香取市貝塚2004ほか(来迎寺ほか)
利根川の支流である黒部川の右岸、複雑に開析された標高約50~52mの台地の斜面に良文貝塚が広がっている。貝層は、東西約340m・南北約170mの範囲から、今までに9地点以上が見つかっており、利根川下流域で最大級の面積を誇ります。貝層はハマグリが主体で、シオフキ・オキシジミ・アカニシ等が見られることから、主に海に棲む貝を消費したことによる貝塚であることが判明している。個々の貝層はあまり大きくはないものの、榎谷付近には、貝層の厚さが3mを越す地点もあり、台地の上に居住地を設けた縄文人が谷へ向かう斜面へ大量の貝殻を廃棄したものと考えられる。
記録として残っているこの貝塚の発掘調査は明治時代に始まり、地域に密着した保存活動により、貝層部分を中心として昭和5年(1930)2月28日付けで文部大臣から民有地15筆が国史跡に指定され、千葉県の貝塚としては、記念すべき初の国指定史跡となった。
貝塚が形成された時期は、縄文時代中期から晩期初頭で、地点によって時期のかたよりも見られるようである。土器のほかには、石器類・土製品・石製品・骨角器・貝製品等、当時の日用品や装飾品など様々なものが確認されている。また、貝類以外の自然遺物として哺乳動物や魚類、鳥類の骨も確認されており、縄文人の食料や生活の様子をうかがうことができる。
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