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更新日:令和2(2020)年6月3日
ページ番号:315311
(かずさぼりのようぐ)
重要有形民俗文化財
昭和35年6月9日
木更津市太田2-16-2(木更津市)・木更津市郷土博物館金のすず保管
上総掘りは、深井戸掘りの技術で、地上に櫓を組み、先端に掘抜用の鉄管とノミをつけた竹ヒゴを、櫓の上部に固定したハネ木から吊り下げ、ハネ木の弾力を利用してヒゴを上下させて掘進する。掘削用の掘鉄管と削土排出用のスイコが交互につけ替えられて掘削する。ヒゴをつなぐことによって数百mの深さまで掘り進むことができる。櫓の真ん中にはヒゴを巻き取り、繰り出すためのヒゴ巻き車が設けられる。
上総掘りは、竹ヒゴ、掘鉄管、スイコを組み合わせた掘削技術として考案され、文化14年(1817)には現在の君津市俵田の井戸掘り職人大村安之助や池田徳蔵らによって行われていた記録が残っている。さらに同市小糸の石井峯次郎らによって改良が加えられて、明治時代中頃に「上総掘り」の井戸掘り技術は完成しました。この技術は3、4人の少人数で数百mの深さまで掘削でき、危険性もほとんどない画期的なものであった。不透水層と帯水層が交互にあるような地域では、地圧による自噴井戸が可能で、谷が比較的深く農業用水の確保が困難であった上総地域では広く普及した。
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