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更新日:令和5(2023)年10月2日
ページ番号:315035
(すみよしものがたり)
重要文化財(典籍)
昭和43年4月25日
成田市成田312(成田山仏教図書館)
住吉物語は、鎌倉時代中頃に書かれた物語で、作者は明かではない。平安時代には宮廷文学として多くの物語が作られたが、住吉物語や源氏物語などにその名を見ることができる。しかし、現存するものは、鎌倉時代に書かれた古写本で、平安時代のものとは異なるものといわれている。鎌倉時代に、平安時代の物語をよそおって書かれたもので、このような形態の文学を、擬古物語という。
この本は、鎌倉時代に原本が書かれた直後の古い段階の写本で、住吉物語の基本となる資料である。本の体裁は、美しい文様の和紙で表紙を作り、次々と折りたたむお経のような製本で、粘葉綴という。大きさは、縦16cm、横15cmのほぼ正方形で、とても美しい。
内容は、一人の姫君が難を逃れて京を離れ、住吉に隠れ住んでいたところ、夢告げで居場所を知った恋人が探しに来て・・・という恋物語である。歌で主人公たちが気持ちを表すのは、伊勢物語や源氏物語と同様である。
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