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更新日:令和6(2024)年12月17日
ページ番号:315281
(ぼんしょう)
重要文化財(工芸品)
昭和52年6月11日
松戸市平賀63(本土寺)
鋳銅製の、総高130cm、口径70cmの梵鐘で、3段組で鋳上げられ、側面は上から上帯・乳の間・池の間・中帯・草の間・下帯に区別される。上帯には飛雲文が陽鋳され、乳は5段5列、下帯には唐草文が陽鋳されている。池の間の4区には各区に3個ずつ蓮華座と仏と僧名を納める円相が配され、当初は十二神将を表す梵字の種字が陽鋳されていたが、現在は削られて釈迦・上行菩薩・日蓮から日朗・日実以下歴代貫首の名が刻まれている。これは、この梵鐘が本土寺に移されたときに、毎日の鐘の音に託された願いが変わった事によるものと思われる。龍頭の向きと平行に2つの撞座があり、8葉単弁の蓮花が意匠されている。池の間の1区に建治4年(1278)の紀年と下総国印東庄六崎大福寺の寺名があり、第4区に文明14年(1472)に下総州勝鹿郡風早庄平賀長谷山本土寺に移されたことが追刻されている。
作者は大中臣兼守で、上総国刑部郡(現長柄町刑部)の鋳物師である。長柄町眼蔵寺の弘長4年(1264)在銘の梵鐘と同じ工房の工匠と考えられ、梵字の使用などに共通性がみられる。
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