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更新日:令和6(2024)年2月8日
ページ番号:315401
(どうぞうじゅういちめんかんのんざぞう)
重要文化財(彫刻)
昭和59年6月6日
南房総市千倉町大貫1057(小松寺)・東京国立博物館保管
像高約60.5cm。鋳銅製。頭体幹部は、両脚部まで、前後の合わせ型を使い一つに鋳造されている。頭上の化仏はそれぞれ別に鋳造され差し込んでいる。4本の手は左右とも2本ずつの上腕部を同時に鋳造し、蟻で肩に取り付けている。さらに前腕部は左右ともそれぞれ肘のところで鋳掛けて継いでいる。髪際は毛筋彫りで、4本の手は肘を曲げ、真手は前方へ、脇手は両側へ開いている。天衣・条帛を懸け、裳を着け、右足を外にしてあぐらをかいて坐っている。細く伸びる4本の手は繊細な感じを抱かせ、藤原期にみられる古様を伝えているが、頬の張り、強い目鼻立ち、腹部の肉づけ、条帛や裳の襞の処理などに鎌倉時代の写実を基調とする造形も認められ、鎌倉時代初期の造像と考えられる。光背は銅板を打ち抜いた二重円相光で周縁が広く繊細な唐草文の透彫を巡らした華麗なもので、身光部と光脚部が補修されている。
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