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更新日:令和5(2023)年10月6日
ページ番号:315171
(もくぞうじゅういちめんかんのんりゅうぞう)
重要文化財(彫刻)
昭和34年6月27日
香取市佐原イ1110(荘厳寺)
荘厳寺の観音堂に安置されている十一面観音立像は、明治の神仏分離令で廃寺となった香取神宮の別当寺であった金剛宝寺の本尊仏である。
欅の一木造で、像高3.25m、人の背丈の2倍の高さの丈六仏といわれる大きな像である。
頭の上の化仏はすべて失われており、天冠は紐状で無文、髪は平彫りで毛筋を表していない。鬢髪が一筋耳にかかり、耳たぶは紐状で貫通している。白毫相をあらわし、三道を刻み、両肩に広くかかる天衣を着け、条帛をかけ、折り返し付きの裳と腰布を着ける。長めに表現した右手を下げ5指をのばして正面に向け、左手は肘を曲げて、水瓶を持っている。
裳の衣文のかたちや襞の表し方、深厳な相貌と丸い顔、胸部の肉身の襞の彫り方など、全体的に平安時代初期の彫刻の表現を随所に残している。
像内の修理銘札に、元禄13年(1700)将軍綱吉を願主として修理が施されたことが記されているが、台座と舟形光背はこの修理の時に造られたもので、光背には十一面観音の種字(梵字のキャ)が彫られている。
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