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更新日:令和5(2023)年10月2日
ページ番号:315400
(もくぞうじゅういちめんかんのんりゅうぞう)
重要文化財(彫刻)
大正5年8月17日
南房総市石堂302(石堂寺)
像高約180cm。平安時代後期の作。本体はカヤ材の一木造で素地仕上げ。両腕は別材製で本体に寄せ合わせてある。髻の仏面、その下に阿弥陀立像の化仏、その左右と化仏背後の地髪上に菩薩面を、また左方には悪をいましめる表情、右方には頑張っている人を励ます表情の各三面を配し、背面には悪を笑い飛ばす大笑面を彫り出している。右手は肘を軽く曲げ、掌を前に向ける。左手は肘を曲げてつぼみの蓮の花を挿した水瓶を持つ。ふっくらとした端正な面立ちの中にも笑みをたたえ、そそがれるまなざしには限りないやさしさがあふれている。腹部の締まった細身の等身像で、繊細な感じの女性的な美しさを持ち、肩から膝前二段にかかる天衣や両足に沿う裳のひだも軽やかに整い、細身の美しさを一層引き立たせている。
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