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更新日:令和5(2023)年10月4日
ページ番号:315076
(どうぞうふどうみょうおうりゅうぞう)
重要文化財(彫刻)
大正3年4月17日
印西市結縁寺516(結縁寺)
鋳銅製の不動明王像で、高47cmの小像である。両腕は別鋳で肩先でつなぎ合わされ、銅造の岩座の上に立つ。
頭髪は巻髪で弁髪を左肩に垂らし、顔は両眼を見開き、上下に牙をむき、唇をかむ忿怒の形相は生彩のある顔である。左手に羂索を持ち右手は腰脇に剣を持って、腰をひねって左足をやや開いて立つ。剣・羂索・光背・目と牙の金泥は補われたものである。
両腕の太いがっしりとした構え、左足を開いてやや腰をひねる太造りの体躯に微妙な動きが表現され、条帛や腰裳は簡潔に表現され、写実的で迫力をもつ、鎌倉時代の造形感覚がよく現れた作品である。正面の裳の部分に「嘉元元年癸卯九月十五日/願主権律師滝尊」の刻銘があり、嘉元元年(1303)の造像であることがわかる。
現在は、結縁寺の寺宝として大切に保存され、年一度の開帳だけでしか目に触れる機会がないが、本来地域で伝えられてきたもので、古老の話ではこども達が帯で背負い遊んだという言い伝えもある。
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