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更新日:令和2(2020)年6月3日
ページ番号:314938
(ほけきょうじそしどう)
重要文化財(建造物)
昭和60年5月18日
市川市中山2-10-1(法華経寺)
祖師堂は宗祖日蓮聖人を祀る堂で、最初は鎌倉時代の正中2年(1325)に上棟した小規模な五間堂であった。その後、焼失などのため幾度か再建があり、現在の祖師堂は江戸時代中期の延宝6年(1678)に建立されたものである。
建物は大きな7間堂で屋根を二つ並べたような比翼入母屋造(ひよくいりもやづくり)が特徴で、この祖師堂の他に比翼入母屋造の屋根をもつのは全国でも岡山県にある吉備津神社本殿(国宝)だけである。堂内は正面の吹き放しの外陣、内部の広い内陣、それに両脇の脇陣と背面の後陣からなり、内外陣の境には上部に揚格子、下方に取り外し可能な結界を入れ、また内陣と脇陣の境にも同様な結界を入れ、大きな行事の際にはこれらを開け放って堂内を広く使うことができるようになっている。これは日蓮宗の仏堂に見られる特有の形式である。内陣は本来板敷きだが、現在は畳を敷き詰めてある。
天井は一面の格天井で、格縁は黒漆塗、天井板には桔梗紋が描かれている。さらに内陣周りの上部は極彩色塗りで、荘厳な雰囲気をたたえている。
祖師堂は関東地方では数少ない大型日蓮宗仏堂の典型で、その規模は当時の庶民信仰の動向を知る上での一指標として位置付けられるとともに、建立年代が確実な建造物として重要である。
昭和62年(1987)から始まった解体修理は10年の歳月を費やして平成9年(1997)に完成し、建立当時の姿に復元された。
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