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更新日:令和2(2020)年5月2日

ページ番号:315010

竜正院仁王門

(りゅうしょういんにおうもん)

竜正院仁王門

種別

重要文化財(建造物)

指定日

大正5年5月24日

所在地(所有者)

成田市滑川1196(龍正院)

概要

龍正院は、滑河城主小田将治の発願で承和5年(838)に慈覚大師が開基とされる天台宗の寺院である。坂東三十三観音霊場の第28番札所として信仰が厚く、滑川の観音様として知られる。

この仁王門は、三間一戸といい、正面3間でその中央1間が入口となる八脚門である。本柱や控え柱は、一見円柱にみえるが、よく見ると十六角柱である。門左右にある脇間の正面は縦格子、周囲は横羽目板張りで、柱上の斗は出組で軒桁を受け、各柱間に間斗束を設けている。内陣の柱上組物は三斗組、つなぎ虹梁(こうりょう)を架け板蟇股(いたかえるまた)を用いる。和様を主体としてそれに禅宗様が加わった折衷様式で、屋根は寄棟造の茅葺であり、全体に落ち着いた雰囲気をもっている。

この仁王門の建立年代は、寺伝によると永仁6年(1298)再建と言われるが、様式的には室町時代中期の特徴をもっている。昭和26年(1951)から27年(1952)の仁王門解体修理にともない、仁王尊を移動したときに胎内から文亀2年(1502)から3年(1503)までに祈願した多数の墨書願文が発見されたことから、仁王尊造立の時代が文亀年間(1501~1504)であり、仁王門の再建もこの頃の可能性が考えられている。

お問い合わせ

所属課室:教育振興部文化財課指定文化財班

電話番号:043-223-4082

ファックス番号:043-221-8126

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