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更新日:令和2(2020)年10月17日
ページ番号:314773
(かさもりでらかんのんどう)
重要文化財(建造物)
明治41年8月1日
長生郡長南町笠森302(笠森寺)
笠森寺は、延暦3年(784)最澄の開創で、坂東三十三霊場の第三十一番札所に数えられている。観音堂は後一条天皇の勅願で長元元年(1028)に建立されたと伝えられていたが、昭和35年(1960)の修理に伴う調査の結果、天正、文禄などの墨書銘が発見され、現在の建物の建立は桃山時代であることが判明した。
観音堂は、山頂の巨岩上に建てられた四方懸造という特異な構造の堂として知られる。正面5間、側面4間の堂で、中央を前後に仕切り、前半分が外棟、後半分を内陣としている。外陣は白木造りで、内陣には彩色が施され、堂の周囲は高欄のついた縁がめぐっている。
観音堂に至る木造の階段を登る途中、岩上に建つ堂を下から支える柱が林立し、貫で互いに連結された見事な構成美を見ることができる。
回廊から望む南房総の山々の眺望は素晴らしく、起伏に富んでいる境内はシイ、クスなどの樹林に包まれた暖帯性照葉樹林の典型で、崖がせまる切り通しの参道は昼もうす暗くひんやりして、霊場の雰囲気に満ちている。
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