ここから本文です。
ホーム > 教育・文化・スポーツ > 教育・健全育成 > 学校教育 > 安全・保健・給食 > 学校給食・食育 > 食育・食に関する指導に関すること > 食育コラム > 令和7年度|食育コラム > 千葉市の学校給食~「つながる」食育の推進~
更新日:令和8(2026)年2月12日
ページ番号:831849
千葉市は、県の中央部に位置する都市機能と豊かな自然が調和した政令指定都市です。2023年には、総合防災拠点および市政運営の中核として、千葉市役所新庁舎が完成しました。本市には、千葉ロッテマリーンズの本拠地であるZOZOマリンスタジアムや日本を代表する複合コンベンション施設である幕張メッセがあります。また、商業施設や宿泊施設も充実しています。一方、加曽利貝塚や昭和の森など歴史と豊かな自然が残る地域もあります。
本市では、令和6年度に第4次千葉市食育推進計画が策定されました。本計画では、「つながる食育」をキーワードに掲げ、学校給食においては、市内産農産物の活用や給食を通じて食育の充実を推進しています。

【千葉市役所新庁舎】
本市の学校給食は、小学校107校および特別支援学校2校では単独調理場方式、中学校等56校では、3か所の学校給食センターによる共同調理場方式で実施しています。単独調理場には1校1名、共同調理場には複数名の栄養教諭・学校栄養職員が配置されています。各施設で献立を作成し、国内産の食材を優先的に使用することで、安全安心で魅力ある学校給食を提供するとともに食育を推進しています。
本市では、市内産農産物を導入するため、行政が中心となりJA千葉みらい・生産者・千葉県学校給食会・学校が連携体制を構築しています。旬の食材のおいしさを生かした料理を考案し、にんじん、こまつな、キャベツをはじめとする多様な市内産農産物を小・中・特別支援学校、全校の学校給食へ導入しています。
<令和7年度 市内産農産物導入一覧>
| 実施月 | 農産物名 | 市内共通献立・料理等 |
|---|---|---|
| 6月 |
こまつな | こまつなのピり辛ナムル |
| 6月 | 春夏にんじん(※) | 食育の日 ごはん、牛乳、いわしのみそマヨネーズ焼き、豆乳カレースープ、 野菜のにんじんドレッシングあえ、メロン |
| 10月 | にんじん(※) | 市民の日特別メニュー ごはん(市内産新米コシヒカリ)、牛乳、さばのガーリック焼き、 茎わかめとたまごのスープ、こまつなの中華あえ、ちはなちゃんゼリー |
| 10月 | さつまいも | 豚バラとさつまいものおかずきんぴら |
| 11月 | こまつな | こまつなと生揚げのそぼろいため |
| 11月 | キャベツ | キャベツと茎わかめの中華あえ |
| 12月 | サラダ菜 | サラダ菜と豚肉のビーフンソテー |
| 1月 | 秋冬にんじん(※) | 学校給食週間特別メニュー ごはん、牛乳、ぶりの甘酢あんかけ、雪見汁 ちばっこきんぴら、いよかん |
このほか、10月から12月は、市内産新米「コシヒカリ」を学校給食へ導入してします。
また、行政区単位で市内産じゃがいも、とうもろこし、スイカを使用しています。
(※)市内産にんじん
5月中旬から6月にかけて収穫される「春夏にんじん」は、花見川区の武石町・幕張町・長作町を中心に栽培されています。やわらかく、甘みがあり、みずみずしいことが特徴です。
1 0月の千葉市民の日には、平成17年より市内産のにんじんを使った鮮やかなオレンジ色の「ちはなちゃんゼリー」をデザートとして提供しています。パッケージには、千葉市の花「オオガハス」をモチーフにした本市のシンボルキャラクターである「ちはなちゃん」がデザインされています。

【市民の日特別メニュー】
特別メニューの実施日に合わせ、栄養教諭・学校栄養職員等が校内放送を通じて食に関する指導を行っています。給食を味わいながら放送を聴くことで、児童生徒が献立のねらいや市内産食材への理解を深め、食への関心を高めることを目的としています。また、生産者による出張授業では、児童が生産過程や生産者の思いを学ぶことで、自然の恵みに感謝し、食材を大切にする心や、郷土愛を育む機会としています。市内産農産物を活用する献立の実施日に生産者と児童が一緒に給食を味わう取組は、双方の想いがつながる貴重な交流の時間となっています。
家庭での食育につながるよう、特別メニューの資料やレシピを家庭へ配付しています。

本市では、学校給食の魅力や食育の現状、食の課題について広く周知することを目的として市民対象の「地産地消学校給食試食会」を開催しています。
参加者は、「市民の日特別メニュー」を試食し、あわせて給食当番の体験を行いました。栄養教諭・学校栄養職員からは、食材や献立の工夫、郷土食・行事食の導入、市内産食材の積極的な活用といった本市の取組について説明を行いました。さらに、食育は、各教科等と関連し、教育活動全体を通じて行っていることを授業の実践例を基に紹介しています。
千葉市は、2026年に千葉開府900年という大きな節目を迎えます。本市では、千葉開府900年に合わせ、様々な記念事業を実施しています。その一環として、本市の歴史とゆかりのある全国各地の郷土料理を、平成28年度から学校給食で提供しています。この取組は、給食を通じて、千葉市の歴史に愛着と誇りをもつことを目的としています。今年度は、岩手県の郷土料理を献立に取り入れました。児童が本市の歴史や食文化をより深く学び、興味・関心を高められるよう、ICTを活用して千葉氏と献立に関する「千葉氏クイズ」を実施しました。

【千葉氏ゆかりの地特別メニュー】
(献立名)
<千葉氏に関するクイズのスライドより一部抜粋>





児童にとって身近な給食を教材として、食に関する知識等を児童へ伝えることは、「わかった」という気付きや、「やってみたい、できそう」という意欲を高め、児童の実践につながると考えます。例えば、食品ロスに関する学習では、食べ残し以外の「食品ロス」について考えるため、給食室での調理の工夫や食材の取扱等についてICTを活用して伝えました。普段見ることのできない給食室や調理の様子について、画像で示したところ、児童の驚きや発見の様子から、学習への興味・関心が高まり、深い学びにつながると感じました。授業のワークシートでは、「買い物へ行ったときは、手前取りをしたい。」「料理をするときは、食材を無駄なく使いたい。」など、児童一人一人が、食品ロスを減らすために自分にできることを考え、実践への意欲が高まっている様子でした。また、総合的な学習の時間の「福祉」に関する学習では、高齢者や視覚等に障害がある場合、一緒に食事を楽しむためには、どのような工夫ができるかについて、給食を教材として授業をしました。児童からは、「伝え方や食具など少しの工夫をすることで食事を一緒に楽しめることがわかった。」「祖父母の家へ行ったときに声かけを工夫したい。」など、今後の学習と実生活へつながる学習ができました。

【各教科等における食に関する指導の様子】

本市では、「食」に関わる各関係機関が出展する食育月間啓発イベント「食育のつどい」を毎年開催しています。今年度は、「見て聞いてもっと知って学校給食」をテーマに本市学校給食の魅力的な献立や食育の取組について紹介しました。
会場では、地場産物を活用した特色ある給食や食育授業の様子を紹介したほか、実際に調理場で使用する大型器具の展示や、給食用の箸を使った「正しい箸の持ち方体験」コーナーを設置しました。また、郷土料理に関するクイズを実施し、楽しみながら給食への理解を深められるようにしました。参加者からは、「メニューが豊富で驚いた。」「入学前に給食の様子がわかり安心した。」「調理器具の大きさを体感し、調理員さんの大変さを感じた。」などといった感想が寄せられ、学校給食を身近に感じていただく貴重な機会となりました。

【食育のつどい イベントブースの様子】

本市では、青少年の居場所づくりやふれあいの機会の提供を目的として、「青少年の日」及び「家庭・地域の日」を定め、毎年9月第3土曜日(青少年の日)に「青少年の日フェスタ」を開催しています。千葉市栄養教職員会では、「休日のランチを作ろう」をテーマに、児童たちが安全においしく栄養のバランスがよい食事づくりができるよう、調理実習を実施しました。
当日は、小学4年生から6年生の児童が参加し、給食のない休日に不足しがちな乳製品や野菜類を取り入れた献立の調理実習を行いました。児童たちは、本会の栄養教諭・学校栄養職員から調理の手順やポイントを学び、安全に楽しく調理を行いました。
調理後の会食では、「家でも料理を作って、家族と一緒に食べたい。」「苦手な食材があったけれど、おいしく食べることができた。」などの感想があり、児童たちは、笑顔で充実した時間を過ごしました。

【青少年の日フェスタ 調理講習会】

【「青少年の日」「家庭・地域の日」シンボルマーク】
児童生徒が望ましい食生活を自ら選択し実践する力を養うことは、生涯にわたる健康を保持増進し、「生きる力」を育む重要な基盤となります。
本市では、食育の根幹である「安全安心で魅力ある学校給食」のさらなる充実に努め、生きた教材として活用し、給食時間や各教科等における食に関する指導を行っていきます。さらに、その学びを児童生徒の現在、そして将来の健康へとつなげ、家庭や地域とともに「つながる」食育をより一層推進して参ります。
文責:千葉市立草野小学校・栄養教諭・竹田 美佳
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください