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更新日:令和5(2023)年10月13日
ページ番号:389414
流山市は千葉県北西部に位置し、人口は約19万8千人(令和2年7月現在)。
つくばエクスプレス、JR武蔵野線、東武アーバンパークライン、流鉄流山線が市内を走り、都心へもわずか20分程で行くことができます。
「母になるなら、流山市。」のキャッチフレーズのもと、ここ数年で人口が急増しており、令和元年千葉県毎月常住人口調査報告書によると人口増加率が2.6%と、県内で最も高くなっています。それに伴い、市内には大型ショッピングセンターやファミリーレストラン、コンビニエンスストアが増え、市街化が進んでいます。その一方で、埼玉県との県境には江戸川が流れ、田畑も多く残る自然豊かな地域でもあります。
市内を流れる利根運河は全長8.5km。利根川と江戸川を結ぶ日本初の西洋式運河です。明治23年にオランダ人技師、ローウェンホルスト・ムルデルによって開削されたこの運河は、地形を巧みに利用した緩やかな美しい曲線を描いているのが特徴です。工事は1889年(明治21年)に始まり、クワやツルハシで開削する原始的手法で行われ、2年の歳月を費やして開通しました。
運河水辺公園を中心とした水辺沿いは「花回廊」とも言われ、春には約160本の桜が満開となり、16本の大木がライトアップされるほか、秋には赤、黄色、白、ピンクと色とりどりの彼岸花が咲き誇り、四季折々の美しさで訪れた人の目を楽しませてくれています。
写真:国土交通省関東地方整備局
江戸川河川事務所より
〔現在の利根運河〕
流山市は、2020年東京オリンピック・パラリンピックにおけるオランダの「ホストタウン」に登録されました。そこで、流山市栄養士部会では児童生徒のオランダ国際交流への興味や関心を深めるために、給食に「オランダ料理」を取り入れることにしました。まず、流山市国際交流協会からご紹介頂いたオランダ出身のシェフ、ステフさんに本場の「オランダ料理」を教えていただきました。
平成29年度より市内の全小学校6年生を対象に「オランダ教室」を開催しています。流山市国際交流協会のご協力で、流山市在住のオランダ人、ニフュユス・ヨスさんに来校していただきました。オランダの文化や歴史、風土などについて、クイズを交えて教えていただき、楽しく学ぶことができました。
流山市立おおたかの森小・中学校において、「オランダ教室」に合わせて、学校給食にオランダの家庭料理の「ヒュッツポット」やミートボールが特徴の「トマトゥンスープ」などを提供しました。
「トマトゥンスープ」は、オランダの家庭料理として親しまれていて、色々な食材が入った栄養バツグンのスープです!子どもたちはオランダの食文化について実際に体験し、味わうことができました。
オランダ料理 給食メニュー
★フィッシュドッグ
★ヒュッツポット
★トマトゥンスープ(オランダ風トマトスープ)
★チーズデザート
★牛乳
〔トマトゥンスープ〕
〔ヒュッツポット〕
平成30年9月に流山市キッコーマンアリーナにおいて、中学生と女子バレーボールオランダ代表チームとの交流会が行われました。生徒たちは、オランダ代表選手たちの背の高さに驚いたり、スパイクやサーブ等を見学しその迫力を目の前で体感したりして、忘れられない思い出となったようです
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、残念ながら2020年東京オリンピック・パラリンピックは、延期となりました。しかし、歴史的に縁のあるオランダチームのキャンプ地として、流山市は大会を盛り上げるべく、「オランダ教室」や給食に「オランダ料理」を取り入れる等を計画し実施していきたいと考えております。今後も継続して、児童生徒たちには、国際交流への興味・関心を高めてもらうために、給食をはじめ、給食だよりやHP等で紹介していきたいと思います。
そして、東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、オランダとの交流を深めたり、世界各国の料理を給食で味わったり、流山市として、地域とともに連携しながら積極的に特色のある給食づくりに取り組んでいきたいと思います。
参考文献:流山市観光協会
文責:流山市立おおたかの森中学校 栄養教諭 宮本有貴子
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