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更新日:令和5(2023)年1月30日

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八千代市の食育

八千代市は、緑豊かな自然が多く、市の中央には「新川」が南北に流れています。首都30キロ圏の位置と交通の便、自然環境の良さから首都圏のベッドタウンとして急激に発展してきました。農業では野菜を中心に酪農や梨の栽培も盛んに行われています。

八千代市の学校給食について

八千代市の学校給食は、共同調理場2施設、単独給食校4校で、小中合わせて約1万6千食を提供しています。学校給食を生きた教材として活用するため、献立には、地場産物を取り入れた料理や行事食、郷土料理などをできるだけ取り入れています。

〔下高野(しもこうや)の人参ごはん〕

八千代市で昔から作られていた郷土料理です。

この地域には年に6回「十九夜講」というお母さん達の集まりがあり、そのときによく作られていました。

この日は七夕献立だったので、人参は星型にして、千葉県産の人参を使用しました。

地場産物の活用

〔人参ウィークのポスター〕

八千代市産の農産物をできるだけ学校給食に取り入れるようにしています。お米については八千代市農業協同組合との提携により、1年を通して市内の農家で収穫された「こしひかり」を使用しています。

6月には人参ウィーク、12月には長ねぎウィークを設け、市内の農家で収穫された新鮮な野菜を使用しています。

また、八千代市産のキウイフルーツは、20年以上も前から給食に取り入れています。

学校訪問

1学期は、栄養教諭、学校栄養職員、調理員、場長(共同調理場方式の受配校のみ)が担当を決めて、市内全校の小学校3年生、中学校1年生を対象として給食時にクラスを訪問しています。喫食状況の確認だけではなく、子供たちに調理の様子を話したり、持参した大きなお玉やへらなどの調理器具を見せて実際に触れる機会を作ったりして、給食を身近に感じられるような取組をしています。

2学期にも、市内全校の小学3年生を対象に「食べ物の働きを知り、バランス良く食べよう」や、中学1年生を対象に「体づくりは今がチャンス~カルシウムの重要性を知ろう~」の授業を栄養教諭・学校栄養職員が実施しています。

「食べ物の働きを知り、バランス良く食べよう」の授業では、食べ物の栄養の3つの働きについて教えています。子供たちが栄養の働きによって食べ物を3つに正しく分けられるように、紙芝居や献立表を使用して、わかりやすく指導しています。

「体づくりは今がチャンス~カルシウムの重要性を知ろう~」の授業では、パワーポイントを使用し、カルシウムを多く含む食品や骨粗しょう症の写真を提示して、より実感がわくように資料を工夫しています。

〔1学期学校訪問の様子〕

このロープは、調理場で使用している釜の円周と同じ長さです。直径120cmあります。

「もしかしたらみなさんの身長よりも長いかもしれませんね。」

1学期学校訪問の様子2

かき混ぜるお玉やへらを持ってみました。

「思ったよりも重くない!」

「ぼくの身長より長い!」

楽しそうです。

1学期学校訪問の様子3

米本南小学校の給食を担当している村上調理場では、1日に約4,400食を作っていることを伝えると、子供たちは驚きの表情でした。

「何時間かけて作っていますか?」

「材料はどうやって買っていますか?」

「デザートが付く日はどんな日ですか?」

など、たくさんの質問が出ました。

1学期学校訪問の様子4

佐藤場長より、給食を作る調理員さんから聞いたお話がありました。

「とても大変な現場だけれども、みなさんがおいしいと言ってくれると、疲れもとんでしまいます!もう少しでおなかいっぱいかなと思っても、あと一口ずつ食べてくれるとうれしいです。」

それを聞いて、おかわりをする児童。食缶はどれも空になりました。いつも完食ですか?と、担任の先生に伺うと、ご飯まで完食は珍しいとのことです。学校訪問に行って良かったと思えた瞬間でした。

食育推進事業「めざせ!食の達人 農家の先生とのふれあい授業」

八千代市第2次健康まちづくりプラン(八千代市食育推進計画を兼ねる)に基づき、農業生産者との関わりのある食育を小学校全校で実施することを目指して、平成24年度より食育推進事業「めざせ!食の達人 農業の先生とのふれあい授業」を開始しました。

授業の内容は、学級担任・農業生産者・栄養教諭等が連携した展開で子ども達が食べ物を大切にする心を身に付け、健全な心身を育むこと(食育)を目的のひとつとしています。内容は、45分間の授業の中で、農業生産者が担任や栄養教諭・学校栄養職員と共に、作物の作り方の過程や苦労など、作物の栄養や体の中での働きなどを伝えています。

児童は、生産者が提示した種や花の写真を見たり、生産された野菜や器具を触ったりして、和やかな雰囲気の中授業が進められます。

今年度も、酪農、人参、長ねぎ、梨の生産者との授業が予定されています。

〔「ふれあい授業」の様子〕

《梨農家の綱島さん》

実際に使用する農具を見せながら、説明をしてくださいました。

梨の枝クイズ「人間の血管にあたるものはどこか各班で探そう」では、正解を答える班が多く、梨農家の綱嶋さんから「賢いね」と感想を頂きました。

児童からは、

「梨の実を間引きした後、梨は休むの?」

「台風が来たらどうするの?」

など、たくさんの質問が出ました。

Yacchi’s Kitchen for Kids

市内の高校生が先生役となり、小中学生が調理実習をして食について学べる講座です。平成26年度より、毎年7月、学校の夏休み期間に西八千代調理場の調理室で実施しています。

毎年、参加希望が多く、抽選になるほど人気があります。

〔2018年実施のメニュー〕

 

 

おわりに

地場産物を給食で使用することにより、児童生徒が郷土への関心を高め、地域の産業や文化をより深く理解することができます。

また、給食を作る人や生産者の話を聞くことで、食に関する感謝の気持ちをもつことができると考えます。

今後も、栄養士だけではなく他の先生方と連携しながら、食育活動を推進していきたいと考えています。

文責:八千代市立村上中学校 技師 千々和芳恵

お問い合わせ

所属課室:教育振興部保健体育課給食班

電話番号:043-223-4095

ファックス番号:043-225-8419

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