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更新日:令和3(2021)年1月27日

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羽田再拡張時の飛行ルートについて

平成22年10月21日、羽田空港のD滑走路供用に伴い、羽田空港の離着陸機の飛行ルートが大きく変更になりました。

飛行ルート設定の考え方

千葉県は、関係市町と連携し、羽田再拡張後の飛行ルートについて国土交通省と協議してきました。協議経過については、羽田再拡張事業に関する協議についてをご覧ください。

国土交通省によると、出発・到着ルートは、他の空港等を利用する航空機の運航を妨げないように設定されている空域において、安全かつ効率的な交通流を形成することが基本要件とされています。これに加え、再拡張後の飛行ルートについては、

  • できる限り経路を海上に設定することによって、陸上部への影響を軽減すること。
  • 経路を分散させること
  • 陸上部を経路とする場合は、着陸機の降下開始高度を航空機の安全運行を妨げない範囲で引き上げること

という考え方を反映させ、国土交通省により、以下のような飛行経路が設定されています。

 昼間時間帯(6時~23時)の飛行ルート

 北風時の飛行ルート(想定運用比率:60%)

北風好天時(想定運用比率25%) 北風好天時以外(想定運用比率35%)

北風好天時飛行ルート

北風好天時以外飛行ルート

高度の引き上げ措置について(木更津市・君津方面断面図)

高度引き上げ措置(北風)

  • 再拡張後、飛行ルート設定の考え方(上記)を踏まえ、着陸機の降下開始高度を航空機の安全運航を妨げない範囲で引き上げられます。それにより騒音軽減効果が期待されます。
  • 引き上げ高度及び騒音軽減効果(騒音値は平均的なもの)
項目 A滑走路着陸機 C滑走路着陸機
高度引き上げ措置

(再拡張前)3,000ft

(再拡張後)5,000ft

(再拡張前)3,000ft

(再拡張後)4,000ft

騒音軽減効果

B747-400(ジャンボ機)72dB→67dB

B767-300(中型機)66dB→62dB

B747-400(ジャンボ機)72dB→69dB

B767-300(中型機)66dB→64dB

 南風時の飛行ルート(想定運用比率:40%)

南風好天時(想定運用比率37%) 南風悪天時(想定運用比率3%)
南風好天時飛行ルート 南風悪天時飛行ルート

高度の引き上げ措置について

高度引き上げ措置(南風好天時)

  • 再拡張後、飛行ルート設定の考え方(上記)を踏まえ、着陸機の降下開始高度を航空機の安全運航を妨げない範囲で引き上げられます。それにより騒音軽減効果が期待されます。
  • 引き上げ高度及び騒音軽減効果(騒音値は平均的なもの)
項目 B滑走路着陸機 D滑走路着陸機
高度引き上げ措置

(再拡張前)3,000ft

(再拡張後)5,000ft

(再拡張前)3,000ft

(再拡張後)4,000ft

騒音軽減効果

B747-400(ジャンボ機)72dB→67dB

B767-300(中型機)66dB→62dB

B747-400(ジャンボ機)72dB→69dB

B767-300(中型機)66dB→64dB

 

飛行経路図について
  • 想定運用比率は、”東京国際空港再拡張事業に係る環境影響評価”で用いられた比率(近年の運用実績の平均値から算出)です。
  • 飛行経路は、一定高度以上は分散するため、平均的なものを図示しています。(赤線が着陸ルート、青線が離陸ルート。点線部は6,000ft以上)
  • 図示した飛行経路は、レーダー誘導による標準的な飛行の範囲と流れを示すイメージであり、固定されたルートではありません。
  • 特に安全上必要な場合には、図示した飛行経路以外の経路を飛行することがあります。

 深夜早朝時間帯(23時~6時)の飛行ルート

深夜早朝時間帯の飛行ルートは、陸域への騒音影響に配慮し、6,000ft未満では本県陸域上空を通過しない”海上ルート”が設定されています。

北風時 南風時

深夜早朝飛行ルート(北風)

深夜早朝飛行ルート(南風)

 

  • 滑走路メンテナンス等で上記と異なるルートが使用される場合はありますが、上記ルートと比べ騒音影響が大きくなることはありません。

羽田空港の運用に関してよくある質問

東京都にある羽田空港に着陸する飛行機が、なぜ千葉県上空を飛行するの?

羽田空港の西側(東京都・神奈川県側)には、米軍が横田基地などを利用する飛行機を管制しているエリア”横田空域”があるため、羽田空港の離着陸機は一定高度以上でないと空港西側は飛行できません。このため、空港東側の千葉県上空を飛行しないと、飛行機が羽田空港に着陸できません。

羽田空港東側から着陸するのであれば、千葉県上空ではなく、東京湾の上空だけで飛行すればいいのでは?

羽田空港は、6時から23時までの間は、1時間あたり最大40便が着陸する予定です。東京湾上空の狭いエリアだけを飛行して着陸する場合、安全上1時間あたり8便に制限され、数多くの飛行機を安全に飛行させる場合には、東京湾のみではなく千葉県の上空を含めた広いエリアを飛行せざるを得ないのが現状です。

なお、23時から6時までの深夜早朝時間帯は、陸域への騒音影響に配慮し、6,000ft未満では本県陸域上空を通過しない”海上ルート”が設定されています。

なぜ、風向きや天候によって飛行ルートは変わるの?

飛行機は、安全のため、基本的に離陸機も着陸機も風に向かって飛行します。

また、天候によっても飛行ルートは変わります。例えば、北風の場合、好天時はパイロットが富津岬など地上の目標物を目で確認しながら飛行する”富津沖海上ルート”により着陸できますが、霧や雲などで視界が悪くなる場合(好天時以外)は、”富津沖海上ルート”が使用できず、着陸ルートが変わります。

羽田空港のD滑走路供用以降、住んでいる地域の航空機騒音が大きくなった。騒音を減らしてほしい。

羽田空港のD滑走路供用後も、羽田空港の飛行ルートが本県に集中していることから、県ではこれまで、関係市町と連携しながら、羽田空港の運用を管理している国土交通省に対し、騒音軽減策の実施を求めてきました。このため、国土交通省では、着陸ルートの飛行高度引き上げ措置深夜早朝時間帯(23時~6時)の海上ルート化などの騒音軽減策が実施されることになったところです。

航空機騒音に係る環境基準は達成される予測となっておりますが、県では、今後も、国土交通省に対し、更なる騒音軽減策を実施するよう国土交通省に求めていきますし、国土交通省も、将来の管制技術等の進展にあわせ実施する騒音軽減策の検討を着実に進展させることを約束しています。

また、D滑走路供用後の運用状況などを踏まえ、県及び関係市町は、国土交通省に対し騒音軽減等を求める申入れ(平成23年2月16日)を行っております。

羽田空港の実際の運用状況・騒音状況を知りたいが、確認は可能か?

国土交通省では、直近1ヶ月間の飛行コース及び騒音測定結果を、”羽田空港飛行コースホームページ外部サイトへのリンク”で公開しています。詳細はリンク先を確認してください。

飛行機騒音など、羽田空港の運用に関する問い合わせ先は?

羽田空港に関する飛行機騒音などについては、国土交通省の問い合わせ窓口”国土交通省東京空港事務所”(電話番号03-5757-3032(月曜~金曜日、9時~18時まで、祝日を除く))までお願いします。

参考資料

お問い合わせ

所属課室:総合企画部空港地域共生課羽田空港騒音対策室

電話番号:043-223-2283

ファックス番号:043-224-8250

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