ちばコレchannel > 環境・まちづくり|ちばコレchannel > 【北千葉道路二期区間】国道408号を跨ぐ上部工架設の工法紹介(成田市押畑地先)
更新日:令和5(2023)年5月10日
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環境・まちづくり
令和5年5月10日掲載
再生時間:5分55秒
北千葉道路建設事務所では、北千葉道路(印西~成田間)整備事業における二期区間の早期開通を目指して工事を進めているところです。
本動画では、二期区間起点部である成田市押畑地先において、令和4年度に完了した国道408号を跨ぐ上部工架設(仮称土屋橋本線上部工)の工法について紹介しています。
動画の内容
本工事は、外環道から成田空港を結ぶ一般国道464号北千葉道路のうち、成田市に位置する仮称土屋橋を架けるものです。
今回は、その一部の国道408号を跨ぐ橋桁を架ける(架設)工事について紹介いたします。
架設は、橋桁の部材を事前に組み立て、夜間通行止めを行い、大型の550t吊クレーンを2台使用して行います。そのため、1夜にして橋を道路上空に架けることが可能となります。
1日目です。通行車両の少なくなる22時から規制作業を開始します。架設作業は、元請け職員13名、作業員15名、交通誘導員65名で行いました。
事前に組み立てた最初の橋桁をクレーンで架設します。この部材は約70tあります。
道路上にある青いネットが張られたものは、ベントと言い、橋桁を仮に支えるものです。
次の橋桁を最初に架けた橋桁に連結します。連結する際は、微妙な位置調整が必要となります。クレーン操作だけでなく、橋桁に設置したロープを人力で引っ張りながら調整を行います。
最初に架けた橋桁と次の桁はボルトで連結しています。このボルトは高力ボルトと言い、1本で10t程度の耐える力があります。作業は工具や部品を落とさないように足場の上で行っています。ボルトは1つ1つ職人の手作業で止めており、1箇所の連結部で約450本のボルトを使用しています。
ボルトを締め付けるとこのような形になります。
橋桁から吊り具を外して架設作業は終了となります。その後、2日目の橋桁を横につなぐための横桁を取り付けます。規制を解除して1日目の作業が終了となります。
2日目も1日目と同様に22時から規制作業を開始し架設を行います。
最初の橋桁を架設します。桁が回らないように、人がロープで誘導します。
次の桁をゆっくりと吊り上げています。この桁も、1日目と同様に約70tあります。最初の橋桁が架設されたら、次の橋桁を架設します。
左側の高架橋は「成田スカイアクセス線」で、日暮里~成田空港を最短36分で結んでいます。
橋桁にはあらかじめ足場が設置されています。
2日目は1日目の橋桁と2日目の橋桁を繋ぐ必要があるので、それを設置するためのクレーンが1台あります。
これが横同士で繋ぐための部材になります。橋桁の連結と同様ボルトで固定します。
支承に橋桁を設置するところです。数ミリ単位の調整をして設置します。
1日目と2日目の橋桁の間にも足場を1枚1枚組み立てます。足場は、ボルト等が道路上に落ちないようにするために設置しており、これにより道路を安全に通行することができます。
朝の4時ごろに架設が終了しましたので、規制を解除します。
このように道路の上に桁がかかりました。ベントと足場は橋桁の架設が完成した後撤去します。
このように、夜間の交通量が少ない時間に架設工事を行うことで、社会的影響を少なくしています。
1日も早い北千葉道路の全線開通に向けて、これからも工事を鋭意進めていきますので、ご理解とご協力をお願いいたします。
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