8月12日｜感染急増にストップをかけるための県民への知事メッセージ（囲み取材）／ちばコレchannel

○ 医療提供体制のひっ迫

デルタ株の影響で、感染者数が急増しています。
感染者数の増加に伴い、在宅療養の方が増えており、症状が悪化した際の入院先の調整が困難になってきています。
数十件、断られて、受け入れ先が見つからないケースが常態化しています。
これ以上、重症や中等症の患者が増え、病床のひっ迫が進むと、死亡者が急増する恐れがあります。
救急車が新型コロナウイルス感染症患者のために長時間待機することで、コロナ以外の病気や怪我で救急車を呼んでも、すぐに出動できないという事態も起きています。
コロナ患者を受け入れている病院では、コロナ以外の一般医療が大きく制約されてます。
急を要しない手術を延期したり、内科系患者の入院が先送りされています。
また、コロナ患者への対応に医療スタッフを集中させているため、コロナ以外の救急患者の受け入れを大幅に制限せざるをえなくなっています。
現在、起きていることは、見えにくい大災害です。
医療現場の危機的状況が一般の方に伝わっていないこと（「危機が迫る医療の状況」と「社会に漂う緩み」のギャップ）に、医療関係者は強い危機感を感じています。
現在の医療現場の危機的状況を、県民の皆様にも、ぜひ、ご理解をお願いします。
皆さんの命にかかわります。
コロナはもとより、どんな怪我や病気にもかからないよう、過ごしてください。

○ 保健所の現状

感染者の急増により、保健所における患者等への対応が増大している中、患者の症状の確認や入院調整など、患者の命を守る業務を最優先としています。
このため、ほぼすべての保健所で、濃厚接触者の特定等が実施困難な状況であり、濃厚接触者と思われる方に対して保健所から連絡がいかないことがあります。
こうした状況を御理解のうえ、同居者など感染者と接触した方は、2週間程度は自宅で待機していただくか、症状があれば、かかりつけ医か身近な医療機関にご相談ください。

○ 具体的な感染事例

 千葉県で、昨年の夏や年末年始などに、実際におきた事例を、お伝えします。

友人との飲み会
久しぶりに、お盆休みで帰省した友人と6人で飲み会。
後日、友人から、「感染した」との連絡をもらい、自分も検査したところ、感染していた。
親戚と墓参り
お盆に、親戚5人で墓参りをしたのちに会食をし、1時間、マスクをせずに会話し、全員が感染した。
昼カラオケ
カラオケ店で、クラスターが発生し、5つの店で合計39名に感染が広がった。
ホームパーティ
クリスマスに3家族が一緒にホームパーティを開き、3家族、13人中9人が感染した。

○ 県民へのメッセージ

皆様に改めて、強くお願いします。
「2度めのお盆は賢くすごそう」

普段、生活を共にしていない人との接触を避ける。
会話するときは必ずマスク。できれば不織布マスク。
不要不急の外出自粛。
食品売場やショッピングモールなどでは、入場制限をお願いしている状況なので、買い物は、少人数・短時間で、混雑を避けて、回数を減らす、などご協力をお願いします。