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更新日:令和7(2025)年9月22日
ページ番号:803638
日時 | 令和7年9月3日(木曜日)10時30分から10時49分 |
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場所 | 本庁舎5階大会議室 |
動画 |
(知事)
皆さま、こんにちは。初めに、オーストラリア出張について、お話しをいたします。来月の10月5日から10日まで、オーストラリア連邦へ出張いたします。西オーストラリア州では、日豪相互の経済関係の発展を目的とし、パースで開催される「第62回日豪経済会議」や、天然ガス液化施設の視察を行います。さらに同国東部のメルボルン及びシドニーに移動し、空港周辺の開発や観光分野について、現地企業・自治体等と意見交換を行うほか、先進的取り組みに関する視察を行います。主な内容を順にご紹介いたします。
まず、西オーストラリア州での行事についてです。西オーストラリア州は、鉄鉱石や天然ガス、石炭などの鉱物資源・エネルギーの産出地であり、これらは千葉港や木更津港にも輸入されるなど、本県との縁が深い地域であります。また、日本からも多くの企業がオーストラリアに進出をし、事業展開をしています。そこで、パースでは「第62回日豪経済会議」に加えて、両国政府・経済界の要人と会談をし、千葉県のPRや意見交換を行ってまいります。また、州北西部に位置するカラサでは、同国最大規模の天然ガス液化施設を視察いたします。
メルボルンでは、成田空港に就航しているジェットスター航空本社を訪問し、同社の取り組み等について意見交換を行います。シドニーでは、2026年開港予定の西シドニー空港周辺の開発状況について、関係団体との意見交換を行い、併せて関連施設の視察を行います。また、海を活用した観光振興をテーマとして、地元市長やホテル関係者との意見交換等を実施いたします。さらに、成田空港周辺で大型国際航空物流拠点の開発表明をしているグッドマングループの本社を訪問し、今後の開発等に関する意見交換を行います。
今回、千葉県知事として初めてオーストラリアを訪問いたします。この機会を捉えて、本県の魅力・ポテンシャルを広くPRをし、本県経済のさらなる活性化につながるよう、しっかりと取り組んでまいります。
(知事)
次に、「ちばの醤油グルメフェア2025」の開催及びキックオフイベントの実施について、お話しをいたします。県では、本県が生産量全国1位を誇る「千葉の醤油」と県産農林水産物を使用した料理を「ちばの醤油グルメ」とし、県産食材のおいしさの発信に取り組んでいるところです。この取り組みの一つとして、来月10月1日の「醤油の日」から11月16日まで「ちばの醤油グルメフェア2025」を開催いたします。本フェアでは、県内の飲食店や宿泊施設、道の駅など、300以上の施設にご参加をいただき、醤油を隠し味に加えたご当地グルメ「黒アヒージョ」や「金目鯛の煮付け」といった、さまざまなメニューを楽しむことができます。また、期間中、フェア参加施設において、対象の「醤油グルメ」を注文または購入の上でご応募いただいた方の中から抽選で100名様に、県内ホテルレストランで使用できるお食事券や、特別に醤油造り体験ができる醤油工場見学などをプレゼントいたします。
さらに、今回は「黒アヒージョアンバサダー」である株式会社モスフードサービスに、フェアに合わせて開発をしていただいた新商品「黒アヒージョベーコンバーガー」と「まぜるシェイク醤油キャラメル風」を県内のモスバーガー全店舗において販売いただきます。また、フェア開始日の10月1日には、メディア向けキックオフイベントを開催いたします。イベントには私も出席をし、新商品の試食をさせていただくとともに、モスフードサービスの中村栄輔社長とのトークセッションなどを予定しております。この機会に、県内の飲食店や宿泊施設、ご家庭などで、多くの皆さまに「ちばの醤油グルメ」をお楽しみいただき、県産食材のおいしさを体験していただければと思います。
(知事)
最後に、「千葉県男女共同参画・多様性社会推進事業所表彰」について、お話しをいたします。県では、男女が共に働きやすく、能力を発揮できる職場づくりに取り組む事業所を、平成18年度から表彰し、優良事例として広く紹介をしてきました。今年度からは、この取り組みに加え、障害のある方や高齢の方、外国人の方など、より多様な人材の活躍推進を図るため、「多様性社会推進部門」を新設し、表彰することといたしました。これらの応募対象となるのは、県内に事業所を有し、男女共同参画や多様性尊重について先駆的または積極的な取り組みを行っている企業や団体です。対象となる取り組みは、「男女共同参画部門」では、女性の能力活用や職域拡大など、「多様性社会推進部門」では、多様な人材の活躍に資する職場環境づくりや、多様性に配慮した商品・サービスの提供、社会貢献などの取り組みを評価対象といたします。
表彰された事業所の取り組みにつきましては、冊子や動画を作成し県ホームページに掲載するほか、SNSなどにより、広く周知をしてまいります。募集期間は、明日9月4日から10月31日までとなります。詳細は県ホームページをご覧ください。県としては、これらの表彰を通じて、優良事例を県内に広く波及させることで、男女共同参画、多様性尊重の機運をさらに高めてまいります。
私からは以上です。
(記者)
3点質問させていただければと思っておりまして、まず1点目が、台湾の日本産食品の輸入規制の撤廃の件に関してでして、台湾政府のほうが25年の末までに最終決定するということで、日本産食品の輸入規制、撤廃するということなんですけれども、千葉県もこの規制の一つに含まれていたということで、知事としての受け止めのところと、県として県内の事業者にどう好影響があるというふうに考えているか、この2点伺えればと思います。
(知事)
この台湾の輸入規制は、我々千葉県にとっては長年の懸案事項でありましたので、台湾当局が科学的知見に基づいて判断をされることに敬意を表したいと思っております。一昨年、私も台湾を訪問した際に、この台湾日本関係協会会長などに直接要望しておりましたので、撤廃が実現するのであれば大変喜ばしいことだと思っております。千葉県内には新鮮な水産物であったり、もしくは今旬を迎えている梨も含めて、さまざまな農産品ありますので、そうしたものが他県と平等な立場で輸出が可能になりますので、県内関係者と共に積極的な輸出促進が図っていけると考えております。
(記者)
分かりました。ありがとうございます。次の1点が、銚子の洋上風力に関する質問でして、経産省が2日に三菱商事の連合の洋上風力の撤退に関する中で、法定協議会を秋田と千葉で開くというふうな発言がありました。武藤大臣のほうも丁寧に相談に応じたいというお話をされていたんですけれども、今、県としては現時点でいつごろ、どこでどのような規模でこの法定協議会を開くというふうに把握しているかというところと、知事はこれに出席するご予定があるか、また県としてどのような内容を要望するかに併せて、事業者支援についても現時点で県が考えているものがあればお伺いしたいと思います。お願いします。
(知事)
法定協議会については、速やかに開催するべく、現在関係者と調整を進めているところになります。出席者等はまたその調整の中で明らかになるかと思っております。もちろん三菱商事の皆さま方にはご出席をいただいて、地元の方々への説明責任を果たしていただかなければならないと思っております。また先月、中西社長、お見えになった際に、漁業共生であったり、地域の振興策、こちらは引き続き継続するというご発言がありましたので、そうした取り組みについても三菱商事からご報告をいただきたいと思っております。
(記者)
分かりました。ありがとうございます。もう1点、豪州への出張に関して伺えればと思うんですけども、今回千葉県知事としては初めての豪州への出張ということなんですけれども、今回どういった経緯でオーストラリアになったのかというところと、あと日豪経済会議に出席するということなんですが、どういった要人の方々と面会する予定があるか、改めて意義についても伺えればなと思います。お願いします。
(知事)
我々千葉県、日本を代表する京葉臨海コンビナートを有しておりまして、その中で石炭、天然ガス含めて、さまざまな重要資源を輸入しておりますけれども、その主な輸入相手国がオーストラリアであり、そしてこの日豪経済会議が開催される西部のほうが多いわけでありますので、そうした部分で、日豪経済会議に出席をさせていただいて、そうしたこの京葉臨海コンビナートとも関係の深いそれぞれの企業関係者とも意見交換をしっかり重ねていきたいと思っておりますし、また政府であったり経済界の方々とも面談を行う予定であります。
またプラス、先ほども申し上げたとおり、我々にとってはジェットスターであったり、また、今成田での開発を表明しているグッドマンがまさに本社ございますので、そちらとの関係性をさらに強くしていくための、そうした意見交換も行いますし、またプラス、今シドニーのほうでは新たな空港の建設と周辺地域の開発というのが、これは政府もしっかり入る形で進められておりますので、我々、今成田空港の拡張事業と、かつ周辺の拠点整備について、今千葉県としても最重要課題で取り組んでおりますので、その点についても関係者との意見交換を行っていく予定になります。また、シドニー近郊のビーチにおいても、これもさまざまな形で行政主導による一部開発が行われておりますので、そうした事例などについても直接見て、また関係者と意見交換をする、そういう予定でおります。
(記者)
分かりました。ありがとうございます。最後のビーチの開発の視察をするのは、今後千葉県の例えばビーチに関する開発とかで生かしていきたいということになるんでしょうか。
(知事)
今、我々千葉県としては、まずこの県立海浜公園、富津であったり、蓮沼海浜公園についても活性化で、民間のいわゆる活力導入について検討を進めておりますし、それだけではなく、我々3方海に囲まれておりますので、この海辺の活性化をどうしていくかっていうのは、これは非常に九十九里も含めて重要な課題になっておりますので、そうした観点からも、何か一つ参考になる、そういう気付きを得られればと思っております。
(記者)
分かりました。ありがとうございます。
(記者)
よろしくお願いします。先ほど洋上風力の件が出たと思うんですが、それに関連してなんですが、全漁連が1日に経産大臣に要望書を提出したかと思うんですけれども、改めて県として再度要望に行かれる予定というのはありますでしょうか。
(知事)
これからまず法定協議会を開催して、三菱のほうからもさまざまな報告であったり、説明があろうかと思っております。また今後の速やかな再公募に向けても、さまざまな形でこの経産省を中心に検討が進められると思いますので、それらの状況を見ながら、いわゆる地元の千葉県としても必要に応じて我々の声をしっかり経済産業省のほうにも、国にも届けていきたいと考えています。
(記者)
ありがとうございます。あと、今日発表のあった三つ目に関連するところかと思うんですけれども、県として今男女の共同推進だったりとか、あと多様性っていうところで、少しずれてしまうかもしれないんですが、4月からはLGBTQの相談窓口ができたりとか、いろいろ進められているところだと思うんですけれども、LGBTQに関して、パートナーシップ制度、今県内だと各自治体の制度の有無、結構ばらつきはあると思うんですが、そのあたり、他の周辺の県など参考にして、県全体として整備されていく予定だったり、そういった動きっていうのは予定としてありますでしょうか。
(知事)
私共、これまでもさまざまなところでもお答えをしておりますけれども、パートナーシップ制度、私も市長出身でありますので、住民記録のほうの制度を一つ基軸にしていると思っておりますので、基本的には市町村のほうでこの制度の導入をしていくと思っています。我々はしっかり多様性を尊重することの重要性をしっかりと県内に浸透していく中で、結果的に各市町村でそうした制度が広がっていけば、それはそういう反映になるのかなと思っています。
(記者)
分かりました。ありがとうございます。
(記者)
よろしくお願いいたします。発表外から2点お伺いいたします。まず1点目なんですけども、知事が先月29日に神奈川県の黒岩知事と埼玉県の大野知事と合同で、総務省と財務省のほうに税財源の偏在を是正するように要望に行かれたかと思うんですけども、その日の午後、東京都の小池都知事から、記者会見、国からの地方交付税とかを取られているということなども念頭に置いて、都の税収を毎年1兆4,000億円召し上げられて全国に配っていると。東京都が全国を動かしていく役割が大きいというようなことをおっしゃって、要は税財源是正、偏在しているという指摘には当たらないのではないかというような趣旨の反論をされたかと思うんですけども、そのことについて知事の受け止めといいますか、小池知事の発言への受け止めを伺ってもよろしいでしょうか。
(知事)
税というのは基本的にさまざまな形で各地域に帰属をしたりするものですけれども、それらを全体として見て、それぞれのナショナルミニマムに応じて交付税等をさまざまな形で配分されるわけでありますので、税収そのものがその自治体に全て元々帰属するものという考え方では、元々税の構造としては違うと思っております。東京都も含めて、本社から納税される税収というのが、本来どこに帰属するかという考え方の中で、さまざまな議論があると思いますので、東京都の税収が全て、東京都に納められている税が全て本来東京都が自由に使うべき税かどうかというのは、これは全然イコールではないと思います。
(記者)
ありがとうございます。もう1点、別件になるんですけども、昨日、県庁舎の再整備についての基本構想・基本計画の策定会議の初回が行われたかと思うんですけども、県庁舎、老朽化進んでいるかと思うんですけども、その再整備の検討を本格化されているのかなと思うんですけども、改めて首都直下型地震ですとかへの対応という点でも、県庁舎の整備必要になってくるかなと思うんですけども、知事のお考えですとか、再整備へのご見解などあれば伺ってもよろしいでしょうか。
(知事)
昨日も有識者の方々からご意見を頂きまして、これからも検討を進めてまいりますけれども、まず県庁舎に関しては中庁舎が、例えば建築後60年以上経過をしておりますので、そうした意味では、老朽化の観点からも、それからいざ災害が起きたときに県民の皆さま方のためにさまざまな初動から迅速に行なっていくための状況がしっかりできているのか、広域防災拠点としての機能をしっかりと持っているのか含めて、我々県行政の拠点としてふさわしい状況を平時からしっかり議論をして進めていかなければならないと思っています。
これから有識者もそうですし、県議会、また県民の皆さまからのご意見も伺いながら検討していきますけれども、必要なのは災害時でも業務を継続できるまず強靭性、それからフリーアドレス、今、我々県庁も進めておりますけれども、職員が能力を十分に発揮して質の高い行政サービスを提供できる機能性の確保、そして将来を見据えた柔軟な庁舎利用ができる、こうした視点が今後この議論を進めていく上では重要だと考えております。
(記者)
ありがとうございます。私からは以上になります。
(記者)
追加で、洋上風力のところで1点お伺いできればと思うんですけども、先ほど漏れてしまったかもしれないんですが、事業者支援のところで、今県としてどういったことができるかというところ、追加で1点お願いいたします。
(知事)
分かりました。我々とすると、商工労働部内に影響を懸念される県内企業に対する相談窓口の設置を予定しております。今後この三菱さんの撤退についてどういう影響があるかどうかもしっかり調査もしながら、必要に応じて対策を取っていきたいと考えています。
(記者)
ありがとうございます。
知事のオーストラリア出張について
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