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更新日:令和7(2025)年7月22日

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知事定例記者会見(令和7年7月17日)概要

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日時

令和7年7月17日(木曜日)10時30分から10時47分

場所

本庁舎5階大会議室

動画

令和7年7月17日知事定例記者会見(動画)

項目

  1. 戦後80年パネル展・平和の語りについて

  2. 公用車EVカーシェアリングモデル事業について

  3. 「ポイント貯めて夏を満喫!キャッシュレス決済キャンペーン」について

  4. 県立美術館 夏のイベントについて

 戦後80年パネル展・平和の語りについて

(知事)

こんにちは。

はじめに、戦後80年事業について、お話しをいたします。

今年は、戦後80年の節目の年に当たります。戦争の悲惨さと平和の尊さを再認識し、次の世代に語り継ぐため、戦後80年事業として、パネル展や、語り部による講話、映画「島守の塔」の上映会を実施いたします。

まず、パネル展については、7月28日月曜日から8月1日金曜日までの5日間、県庁本庁舎1階の県民ホールにおいて実施をいたします。戦中・戦後の国民生活を解説したパネルの展示や、実物資料の展示を行います。戦争当時、実際に使われていたものを間近に見ることができる貴重な機会です。

また、戦中、戦後を経験した方の証言映像の上映も行いますので、多くの方に御覧いただきたいと思います。

次に、語り部の講話と映画上映会については、7月30日水曜日午後1時15分から千葉県教育会館大ホールにおいて行います。

戦没者遺族による語り部の講話に続き、映画「島守の塔」を上映します。

映画「島守の塔」は、千葉県内政部長も務めた経歴を持つ、沖縄県知事であった島田叡氏と警察部長の荒井退造氏が太平洋戦争末期に沖縄の人々の命を守ろうと懸命に尽力した物語で、2人の苦悩や、沖縄の人々の物語を通じて「人間の命の尊さ」を描いた内容となっています。

開催期間はちょうど学校の夏休みの時期に当たります。いずれも入場無料で事前申込も不要となっておりますので、次代を担う若い世代の方々にも、是非、お越しいただきたいと考えています。

戦後、日本は国際社会の中で一貫して平和国家として歩み、平和と安定を享受してきましたが、今も世界では武力による紛争が絶えず発生しています。戦後80年の節目に当たるこの機会に、多くの県民の皆様に、戦争の現実に触れていただき、戦争の悲惨さや平和の尊さについて、改めて考えるきっかけにしていただきたいと思います。

  公用車EVカーシェアリングモデル事業について

(知事)

次に、「千葉県EVカーシェアリング」について、お話しをいたします。

県では、温室効果ガス排出量実質ゼロを目指す「2050年カーボンニュートラル」の実現に向けて各種施策に取り組んでいます。

移動における脱炭素化を進めるためには、走行時にCO2を排出しない電気自動車EVの普及拡大が重要となっており、このたび、県ではEVカーシェアリングを開始することといたしました。

この事業は、8月2日の土曜日から香取市においてモデル事業として実施いたします。

JR佐原駅前にある香取合同庁舎に、EV2台を導入し、平日は公用車として県職員が使用し、土日、祝日は観光客や地域の皆様に活用いただくものです。

駐車場には、太陽光発電ができるカーポートを配置し、再生可能エネルギーを充電することで、CO2の排出がゼロのドライブ、「ゼロカーボン・ドライブ」の実現を目指し、運用していきます。

カーシェアリングの御利用は、30分からで、15分ごとに220円で使用でき、旅行や出張をはじめ、普段の買い物など、気軽にEVを活用することが可能です。

御利用の際は、パソコンやスマートフォンで専用サイトにアクセスし、使用者や運転免許の情報などを会員登録いただくことで、簡単に予約・利用ができます。

予約受付は本日から開始いたします。詳しくは、専用サイト「千葉県EVカーシェアリング」を御確認ください。

佐原駅周辺は歴史ある町並みが魅力的な観光地です。EVも体験しながら「香取神宮」や「発酵の里こうざき」をはじめとする、香取地域の観光地を巡ってみてはいかがでしょうか。

ゼロカーボン・ドライブで観光などを楽しみながら、脱炭素社会の実現に向けた取組を身近な自分ごととして捉えていただき、意識や行動を更に変えるきっかけにしていただきたいと思います。

  「ポイント貯めて夏を満喫!キャッシュレス決済キャンペーン」について

(知事)

次に、「ポイント貯めて夏を満喫!キャッシュレス決済キャンペーン」の実施について、お話しいたします。

県では、県内の消費を喚起し、県内事業者の支援につなげるため、対象のキャッシュレス決済を使って、県内の対象店舗を利用した方に、総額30億円相当の規模でポイント還元するキャンペーンを実施いたします。

キャンペーン期間は来月1日から17日までを予定しており、「AEON Pay」、「au PAY」、「d払い」、「PayPay」、「楽天ペイ」を使った支払いが対象となります。

県内在住・在勤の方に限らず、県外からの観光客の方にも御利用いただけます。

還元率はお支払い金額の最大10パーセント相当、付与上限額は、対象となるキャッシュレス決済事業者ごとに期間当たり最大で3,000円相当です。

対象店舗は、小売業、飲食業、サービス業など様々な業種の約7万2千店で、お店には画面に表示されているポスターなどが掲示されますので、目印にしてください。

なお、還元上限額30億円に達する見込みとなった場合は、利用者・加盟店に周知をしたうえで、キャンペーンを早期に終了することがあります。

是非、この機会に普段以上のお買い物をしていただき、アツい千葉の夏を思い切り満喫してください。

多くの県民・観光客の皆様の利用をお待ちしております。

 県立美術館 夏のイベントについて

 (知事)

最後に、県立美術館の夏休み特別企画について、お話しをいたします。

県立美術館では、この夏、心と頭をぐるぐる動かしながらアートを思いっきり楽しむ特別企画「ぐるぐる?アート夏やすみ」を約40日間にわたり開催します。

オープニングの7月19日土曜日には、朝から夜まで子どもが主役の一日、「ぐるぐる?コドモアートフェス」を開催し、夜間開館も実施いたします。

夜の美術館を探検しながら、謎解きに挑戦するナイトツアーや「チーバくんぐるぐる360度スケッチ」など、これまでにないアートな一日を満喫できます。

期間中は、千葉ゆかりのアーティストによるワークショップとして、月を描き、千葉ポートパークで拾った流木などを組み合わせた作品づくり体験や、戦後日本を代表する建築家の一人である大髙正人氏の設計による美術館の建物を、解説を聞きながら巡る「建築探検ツアー」などを開催いたします

このほか、館内のアトリエを開放し、夏休みの図工・美術の宿題ができるスペースを常設するなど、美術館でしか体験できないアート企画も満載です。

また、18日金曜日からは、「没後50年髙島野十郎展」を、開催いたします。

「蝋燭」や「月」などの主題を、細部までこだわった筆致で描く作品で知られる髙島野十郎氏は、福岡県久留米市出身の洋画家で、71歳の時に柏市増尾に移り住みます。

当時、まだ田畑が広がる柏市の静かな田園風景に、「ここはパラダイスだ」と語ったそうであります。

そして、「月ではなく闇を描きたかった。闇を描くために月を描いたのです」との言葉を残しています。

月や海など彼を魅了した豊かな自然のある千葉で、野十郎の絵画世界に思う存分浸っていただけるまたとない機会であります。

会期中は「光と闇をえがくワークショップ」や「満月夏まつり」など月にちなんだ催しも開催します。

髙島野十郎展は、千葉を皮切りに全国を巡回いたします。

この夏は県立美術館でアートな夏を過ごしてみてはいかがでしょうか。

 

私からは以上です。

質疑応答

(記者)

よろしくお願いします。

発表項目から、戦後80年事業ということなのですけれども、戦没者遺族であったり、語り部の方々も高齢化しているかと思います。県として、どのようにこれから、今後も語り継いでいくという作業をしていくかということと、学校現場の話になるかもしれませんけれども、若い人たちに伝えていくにはどのようにしていくべきかということを、お考えがあったら教えてください。

(知事) 

御質問ありがとうございます。

今年、戦後80年ということで、私もそうですけれども、戦争を経験したことのない世代が9割近くを今、占めている状況にあります。一方で、先ほど申し上げたとおり、世界に目を向ければ、いまだ各地で武力による紛争が絶えず続いているということで、改めて恒久平和の実現に向けて努力を続けていく、それが大変重要な時期に来ていると思っています。

今回、この戦後80年事業を、県は実施いたしますので、戦没者遺族の皆様方などが体験した様々な御苦労であったり、また、戦争の悲惨さ、平和の尊さを県民に伝えることで、悲惨な戦争の戦禍の記憶を風化させずに、戦争のない平和な社会を次世代にしっかりと引き継いでいきたいと考えています。学校教育も御質問ありましたけれども、やはり若い世代の方々に、平和というのは努力を続けてきた結果生み出されたものでありますので、それぞれの世代がしっかりと平和の尊さを受け止めて、次につないでいく。その努力をしっかりと、バトンをつないでいく。そうしたことを伝えていかなければならないのだと考えています。

(記者) 

ありがとうございます。

 

(記者)

参院選絡みで、知事が候補者の集会に来るというものについて、一人が「千葉県のトップリーダー来たる」でクマさんのイラストが描いてあるところと、もう一人が知事の顔写真が入っているところ、2陣営ありました。この集会に参加することになった経緯を教えてもらってよろしいでしょうか。

(知事) 

基本的には、要望があって、かつ私の日程の調整がつくということ、それから、県政に様々な形で御支援・御協力を頂いてきていること、こういう観点で調整し、お受けをしているところがあります。

(記者) 

知事に就任後、参院選の選挙期間中にどこかの候補者のところの集会や演説に入るのは、今回が初めてでしょうか。

(知事) 

そうですね。衆院選はありますが、参院選は3年前だけですので、私が記憶している限りはないかもしれないですね。ちょっと記憶があまり定かではないですけれども。

(記者) 

3年前はどこからか要請があったのか、なかったのかというのは、いかがでしょうか。

(知事) 

基本的なスタンスは同じなので、要請があって、日程が調整できて、県政に協力いただいていれば、基本的にはお受けをしているというところが実態ですね。

(記者) 

分かりました。

今回の参院選をめぐっては、ほかの陣営からも応援の要請というのはありましたか。

(知事) 

そうですね。具体名は申し上げられませんけれども、依頼があって日程が調整できなかったものはあります。

(記者) 

分かりました。ありがとうございます。

 

(記者)

参院選についてなんですけれども、最近、ロシア勢力のSNSへの介入というのが取りざたされていまして、知事も根拠不明の情報が拡散された経験があるかと思うんですけれども、そうした外国勢力の選挙介入についての危機感ですとか、今後、社会としてどのようにこの問題に向き合っていくべきかとか、そのあたりを伺えればと思います。

(知事) 

そうですね。外国勢力からすると、SNSを通して世論を意図的に操作するというのは、非常にリーズナブルな手段だと思っております。そういった意味では常に、これは日本に限らずですけれども、世界中がそうした対象としては脅威にさらされていると考えるのが自然だと思っています。我が国としては、まずは国が、このプラットフォーマー等に対する適切な規制というのをしっかり検討していく必要があると思っています。また、有権者の側も、常にそうした操作されるリスクが民主国家としてはある状況の中で、ファクトチェックも含めて、正しい情報をしっかりと得て行動していくということが、求められているのではないかなと思います。

(記者) 

ありがとうございます。

そのSNS事業者の規制というのは、何か具体的なイメージというのはありますか。

(知事) 

そうですね。基本的にはEUが比較的このSNSプラットフォーマーに対する規制というのは進んでおりますので、そういった意味では、虚偽情報の拡散に対して、厳しい対策というのをプラットフォーマーに求めるということ。また、EUの場合は、それに違反した場合は巨額の賠償金を請求することができるような形になっております。私は、そういう意味では、少なくとも日本の今の状況はもう一段、二段、対策を強化する必要があると思っています。

(記者) 

ありがとうございました。

 

(記者)

参院選絡みで、投票率について伺いたいのですけれども、2022年の参院選が、千葉県ですけれども、50.01パーセントで、昨年の衆院選が52.14パーセントということで、知事の肌感覚で結構なんですけれども、今回の参院選、どれぐらいになるかなという予想がもしあればお伺いします。

(知事) 

もちろん、投票日が三連休の中日であるということも関係しているのだと思いますが、期日前投票が現在4割近く増えている状況ですので、そういった意味では、候補者もこの千葉県選挙区に関しては数多くの候補者が出ているということも含めて考えると、有権者の関心というのは非常に高いと受け止めております。これはふたをあけるまで分かりませんが、投票率は向上するのではないかなと思っております。私も、それから選挙管理委員会も、できる限り投票に行っていただけるように最後まで呼び掛けていきたいと思っています。

(記者) 

具体的に何パーセントぐらい。

(知事) 

いや、これはね、分からない。分からないですけれども、過去よりは当然投票率は上がるのではないかなと思っております。

(記者) 

ありがとうございます。

選挙の盛り上がりなんですけれども、物価高対策を中心にいろいろな論戦が交わされていますけれども、政策論争の盛り上がりという点では、知事は今、どういうところに注目していますか。

(知事) 

そうですね。報道機関の皆さん方も、それぞれの切り口で報道していただいておりますけれども、まず1つは、当然、国民的な関心の高い物価高対策だと思いますけれども、物価高対策と財政の持続性というのをしっかり連動して議論することが大事だと思っています。

私は、しかしながら、それ以上に大事なこととして2つ挙げたいと思いますけれども、1つは、やはり人口減少対策ですね。この人口減少対策というのは、当然少子化対策も含まれるんですが、労働力不足を解消するためには、仮に出生率が向上しても、20年以上労働力となるには時間がある種かかるわけであります。この労働力不足がさらに深刻化することについて、私たちの社会はどうそれと向き合っていくのか、何を守って、何を諦めなければいけないのかという議論を、これはもう逃げずにやらなければ、不都合な真実に向き合っていかなければならないというのが1つです。

それから、同じように社会保障制度であります。前も申し上げたとおり、年金も国民皆保険制度もこのままでは私は維持できないと思っています。これをどういうふうに、不都合な未来予想図を受け止めた上で、どのような制度の見直しをしていかなければならないのかということについて、私はしっかりと深い議論をしていっていただきたいなと思っています。

(記者) 

分かりました。ありがとうございます。

内容についてのお問合せ先

  • 戦後80年パネル展・平和の語りについて
    健康福祉部健康福祉指導課【電話】043-223-2349

  • 公用車EVカーシェアリングモデル事業について
    環境生活部温暖化対策推進課【電話】043-223-4563

  • 「ポイント貯めて夏を満喫!キャッシュレス決済キャンペーン」について
    商工労働部経済政策課【電話】043-223-2799

  • 県立美術館 夏のイベントについて
    環境生活部スポーツ・文化局文化振興課【電話】043-223-3947

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

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